(仮訳)特異な形態の地衣体を有するリキナ目の藍藻地衣の1新種、Pseudopeltula necrocorticata
Büdel, B. & Schultz, M., 2011. Pseudopeltula necrocorticata sp. nova, a new species in the cyanolichen order Lichinales with an unusual thallus morphology. Bibliotheca Lichenologica. Available at: http://www.academia.edu/download/42139810/Pseudopeltula_necrocorticata_spec._nov._20160205-30232-hgslfq.pdf [Accessed February 26, 2017].
【R3-03789】2017/02/26投稿

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3行まとめ

メキシコ、ソノラ砂漠で採集された藍藻地衣の一種を検討し、Pseudopeltula necrocorticataとして新種記載した。
本種はPeltula属類似の地衣体を有し、共生藻の層と同様の構造を持つ、死細胞からなる皮層 (“Scheinrindentyp”) を有することなどで特徴づけられた。
北米およびカリブ海地域産のGloeoheppia属およびPseudopeltula属地衣の検索表を掲載した。
Mexico, Baja California Sur, along road no. 1, 68 km NE of Ciudad Insurgentes, pass through Sierra de la Gigante

(新種)

Pseudopeltula necrocorticata Büdel & M. Schultz
語源…壊死した皮層の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pseudopeltula heppioides
メキシコに分布する
岩上生地衣である
地衣体の形態が極めて類似している
子嚢が8胞子性
本種と異なり地衣体が盾状ではなくいくぶん痂状
Gloeoheppia squamulosa
メキシコに分布する
岩上生地衣である
地衣体の形態が一見極めて類似している
本種と異なり米国における分布も知られている
本種と異なり硬い岩ではなく土壌や軟らかい岩に発生することがある
本種と異なり子実層の構造が典型的には分かれない
本種と異なり子実層がIKI+青色で赤褐色に変化するのではなくIKI+青色
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく多胞子性
Peltula spp.
形態的に類似している(混同されてきた可能性がある)
地衣体が盾状
本種と異なり子実層が複数の構造からなるという特徴を欠く