(仮訳)チェコにおいて観賞用のツゲに生じた新種Pyrenochaetopsis kuksensis
Špetík, M. et al., 2021. Pyrenochaetopsis kuksensis (Pyrenochaetopsidaceae), a new species associated with an ornamental boxwood in the Czech Republic. Phytotaxa. Available at: https://www.mapress.com/j/pt/article/view/phytotaxa.498.3.3 [Accessed May 4, 2021] 【R3-08382】2021/5/4投稿

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3行まとめ

チェコにおいてツゲ関連の菌類の調査中に見出された菌をPyrenochaetopsis kuksensisとして新種記載した。
本種は立ち枯れ病の症状を示した材から分離されたが、腐生菌として記載された。
本種は同属3種と形態のみでは識別困難であったが、ITS+nrLSU+tub2+rpb2による分子系統解析で差異が認められた。
Czech Republic, Nachod, Kuks

(新種)

Pyrenochaetopsis kuksensis Spetik, Eichmeier & Berraf-Tebbal
語源…ククス産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pyrenochaetopsis leptospora
ヨーロッパに分布する
形態的に非常に類似している(識別困難)
ITS+nrLSU+tub2+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりチェコではなくドイツ、オランダなどに分布する
本種と異なりツゲ属ではなくライムギ属植物などに生じる
本種より分生子が長い
ITS+nrLSU+tub2+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pyrenochaetopsis poae
形態的に非常に類似している(識別困難)
ヨーロッパに分布する
ITS+nrLSU+tub2+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりチェコではなくオランダなどに分布する
本種と異なりツゲ属ではなくイチゴツナギ属植物などに生じる
本種より分生子が長い
ITS+nrLSU+tub2+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pyrenochaetopsis rajhradensis
チェコに分布する
同じツゲ属植物に生じる
材から分離される
形態的に非常に類似している(識別困難)
ITS+nrLSU+tub2+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが大きい
ITS+nrLSU+tub2+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される