2020年3月3日 (仮訳)米国においてマコモに根腐病および”basal stalk rot”を引き起こす新種、Pythiogeton manoomin Doan, HK. & Davis, RM. 2019. Pythiogeton manoomin, a new species causing root and basal stalk rot of wild rice in the United States. Mycology. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/21501203.2019.1635216 [Accessed March 3, 2020] 【R3-07100】2020/3/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国カリフォルニア州においてマコモの根および根際茎に新規病害を引き起こした卵菌の一種を検討し、Pythiogeton manoominとして新種記載した。 本種は付着器が棍棒状で末端あるいは節間に遊走子嚢を生じ、同属他種には見られない有色の厚壁胞子を生じ、容易に培養可能であることなどで特徴づけられた。 病原性試験では接種したマコモの84%に感染が確認され、イネ、コムギなど他の植物では病徴を認めなかった。 Big Valley, Lassen County, California, USA (新種) Pythiogeton manoomin H. K. Doan & R. M. Davi 語源…オジブウェー語で「マコモ」を指す言葉より 【よく似た種との区別】 Pythiogeton ramosum ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりマコモではなくショウガなどを宿主とする 本種と異なり接種試験でショウガ、豆、カリフラワー、コショウ、およびレタスに対する病原性が認められる 本種と異なり厚壁胞子を形成しない 本種と異なり生育適温が21°Cではなく30°Cより高温である 本種と異なり最小生長温度が12°Cより大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される