(仮訳)南アフリカの在来植物、Aspalathus linearisと関係を持つフハイカビ属クレードGの新種Pythium cederbergenseおよび類縁分類群
Bahramisharif, A. et al., 2013. Pythium cederbergense sp. nov. and related taxa from Pythium clade G associated with the South African indigenous plant Aspalathus linearis (rooibos). Mycologia. … Available at: http://www.mycologia.org/content/105/5/1174.short [Accessed December 24, 2015].
【R3-02500】2015/12/25投稿

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3行まとめ

南アフリカにおいてルイボスの根から分離されたフハイカビ属菌を検討した。
分子系統解析で互いに形態的に区別不能のRB IおよびRB IIの2グループが見出され、前者をPythium cederbergenseとして新種記載した。
後者はP. violaeおよびP. canarienseに近縁であったが、現時点のデータでは種の記載に至らなかった。
South Africa, Western Cape Province, Clanwilliam

(新種)

Pythium cederbergense Bahramisharif, Botha & Lamprecht
語源…シデールベルフ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pythium iwayamai
造卵器が末端生または節間生
卵胞子のサイズの範囲が重なる
ITS、β-チューブリン、COX1COX2、およびITS+β-チューブリン+COX1+COX2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードGのクレード1aに含まれる)
本種と異なり南アフリカではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なり遊走子嚢を有する
本種と異なり”hyphal bodies”が末端生ではなく節間生
本種より”hyphal bodies”のサイズが大きい
本種より造卵器のサイズが大きい
本種と異なり造卵器が類球形ではなく球形
本種と異なり造卵器が平滑または僅かに短い乳頭突起を有するのではなく平滑
本種と異なり卵胞子が非充満性ではなく充満性または非充満性
本種と異なり造卵器あたりの造精器の数が1-2ではなく2-3
本種と異なり造精器が雌雄同菌糸性ではなく雌雄同菌糸性または雌雄異菌糸性
本種と異なり造精器の柄が分枝することがある
ITS、β-チューブリン、COX1COX2、およびITS+β-チューブリン+COX1+COX2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pythium canariense
卵胞子のサイズの範囲が重なる
卵胞子の壁の厚さの範囲が重なる
本種と異なり南アフリカではなくスペインなどに分布する
本種と異なり遊走子嚢を有する
本種と異なり”hyphal bodies”が球形ではなく棍棒形
本種と異なり造卵器が末端生または節間生ではなく末端生
本種より造卵器のサイズが大きい
本種と異なり造卵器が類球形ではなく球形
本種と異なり卵胞子が非充満性ではなく充満性
本種と異なり造卵器あたりの造精器の数が1-2ではなく1-6
本種と異なり造精器が雌雄同菌糸性ではなく雌雄同菌糸性または雌雄異菌糸性
本種と異なり造精器の柄が分枝する
Pythium violae
遊走子嚢を欠く
卵胞子の壁の厚さの範囲が重なる
卵胞子が非充満性
造精器の柄が分枝しない
本種と異なり南アフリカではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なり”hyphal bodies”が末端生ではなく末端生または節間生
本種より”hyphal bodies”のサイズが大きい
本種と異なり造卵器が末端生または節間生ではなく末端生
本種より造卵器のサイズが大きい
本種と異なり造卵器が類球形ではなく球形
本種と異なり造卵器が平滑または僅かに短い乳頭突起を有するのではなく平滑
本種より卵胞子のサイズが大きい
本種と異なり造卵器あたりの造精器の数が1-2ではなく1-8
本種と異なり造精器が雌雄同菌糸性ではなく雌雄同菌糸性または雌雄異菌糸性
ITSおよびITS+β-チューブリン+COX1+COX2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードGのクレード1aではなく1bに含まれる)
Pythium ultimum
遊走子嚢を欠く
“hyphal bodies”のサイズの範囲が重なる
“hyphal bodies”が球形
造卵器のサイズの範囲が重なる
卵胞子の壁の厚さの範囲が重なる
卵胞子が非充満性
造精器の柄が分枝しない
本種と異なり”hyphal bodies”が末端生ではなく節間生
本種と異なり造卵器が末端生または節間生ではなく末端生
本種と異なり造卵器が類球形ではなく球形
本種と異なり造卵器が平滑または僅かに短い乳頭突起を有するのではなく平滑
本種より卵胞子の平均サイズが小さい
本種と異なり造卵器あたりの造精器の数が1-2ではなく2-3
本種と異なり造精器が雌雄同菌糸性ではなく雌雄同菌糸性、雌雄異菌糸性、または下位生
ITSおよびITS+β-チューブリン+COX1+COX2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードGのクレード1aではなく1bに含まれる)
Pythium irregulare
ルイボスを宿主とする
“hyphal bodies”のサイズが類似している
造卵器に短い乳頭突起を有することがある
卵胞子が非充満性
本種と異なり接種試験でルイボス苗の100%に立枯れ症状を引き起こす
本種と異なり遊走子嚢を有する
本種と異なり”hyphal bodies”が末端生ではなく末端生または節間生
本種と異なり”hyphal bodies”が球形ではなく不規則形
本種と異なり造卵器が末端生または節間生ではなく節間生
本種より造卵器の平均サイズが小さい
本種と異なり造卵器が類球形ではなく類球形または不規則形
本種より卵胞子のサイズが小さい
本種より卵胞子が薄壁
本種と異なり造卵器あたりの造精器の数が1-2ではなく2-3
本種と異なり造精器が雌雄同菌糸性ではなく雌雄同菌糸性、雌雄異菌糸性、または下位生
本種と異なり造精器の柄が分枝することがある