(仮訳)ペルーの高標高域に産した地衣の新種、Pyxine tiinae
Svensson, M. & Moberg, R. 2023. Pyxine tiinae (Caliciaceae, Ascomycota), a new lichen species from high elevation in Peru. Folia Cryptogamica Estonica. Available at: https://ojs.utlib.ee/index.php/FCE/article/view/23262 [Accessed November 20, 2023] 【R3-11172】2023/11/21投稿

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3行まとめ

ペルーで採集された岩上生地衣の一種を検討し、Pyxine tiinaeとして新種記載した。
本種は地衣体に放射状の灰色凸形の裂片を有し、皮層と子実上層がK陰性で、2種類の未知のテルペン類を含むことなどで特徴づけられた。
本種は系統的位置が不確実であり、Culbersonia属に含めるのが自然とも思われたが、形態および地衣成分が明確に異なっていた。
Peru, Junin Dept., Tarma Prov. c. 3 km (road distance) ESE of Acobamba

(新種)

Pyxine tiinae Moberg & M. Svensson
語源…Tiina Randlane氏に献名(70歳の誕生日記念)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pyxine sorediata(コナクロボシゴケ)
mtSSU+nrLSU+ITS+MCM7+β-チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と髄層の色が異なる
mtSSU+nrLSU+ITS+MCM7+β-チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Culbersonia nubila
mtSSU+nrLSU+ITS+MCM7+β-チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実上層がK陰性でない
本種と異なり下皮層が黒色ではなく淡色
本種と異なり皮層がK陰性ではなくK+紫色
本種と異なり地衣成分を有するのではなく欠く
mtSSU+nrLSU+ITS+MCM7+β-チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される