(仮訳)米国カリフォルニア州、チャンネル諸島における新種Ramalina sarahae
Knudsen, K., Lendemer, JC. & Kocourková, J. 2018. Ramalina sarahae (Ramalinaceae), a new species from the Channel Islands of California, U.S.A. The Bryologist. Available at: https://doi.org/10.1639/0007-2745-121.4.513 [Accessed December 11, 2018] 【R3-05753】2018/12/11投稿

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3行まとめ

米国カリフォルニア州のチャンネル諸島で採集された地衣の一種を検討し、Ramalina sarahaeとして新種記載した。
本種はLeptosyne giganteaの塊根に発生した。
本種は分子系統解析でR. laceraと姉妹群を形成したが、地衣体の形態などが異なっていた。
U.S.A., California, Santa Barbara Co., San Miguel Island, Cabrillo Monument

(新種)

Ramalina sarahae K.Knudsen, Lendemer & Kocourk.
語源…生態学者のSarah Chaney氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ramalina lacera
皮層に”chondroid strands”を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり広範に分布する
本種と異なり地衣体が掌状に分枝する
本種より地衣体の枝の幅が広い
本種と異なり偽盃点を有することが稀
本種と異なり粉芽塊を有する
本種と異なり藻類層が不連続ではなく連続的
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ramalina subcalicaris
共通の盤状付着部から生じる
偽盃点が縁部に生じる
偽盃点が線形で連続的
本種と異なり子嚢胞子の形成が知られている
本種と地衣成分が異なる
Ramalina alludens
共通の盤状付着部から生じる
偽盃点が縁部に生じる
偽盃点が線形で連続的
本種と異なり子嚢胞子の形成が知られている
本種と地衣成分が異なる
Niebla cephalota
米国に分布する
同じLeptosyne giganteaに発生する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
K陰性のことがある
P陰性のことがある
本種と異なり粉芽を有する
本種と異なりK+黄色~橙色または濃赤色のことがある
本種と異なりP+橙色のことがある
本種と異なり地衣成分としてブルゲアン酸を欠く
Niebla ceruchis
米国に分布する
同じLeptosyne giganteaに発生する
本種と異なり子器を常に有する
本種と異なり偽盃点を欠く