(仮訳)中国雲南省で堆肥から分離された好熱性の種、Rasamsonia composticola
Su, Y. & Cai, L., 2012. Rasamsonia composticola, a new thermophilic species isolated from compost in Yunnan, China. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-012-0827-9 [Accessed January 26, 2014].
【R3-00322】2014/01/27投稿

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3行まとめ

中国雲南省で堆肥から分離された菌を、Rasamsonia composticolaとして新種記載した。
本種の最適生長温度は45-50°Cで、最小生長温度は30°Cであり、好熱菌の定義に合致した。
複数遺伝子を用いた分子系統解析で、本種はR. emersoniiおよびR. byssochlamydoidesと近縁であることが示された。
中国雲南省昆明市

(新種)

Rasamsonia composticola Y.Y. Su & L. Cai
語源…堆肥に生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rasamsonia emersonii
本種と子嚢果のサイズの範囲が重なる
本種と子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
分生子が円筒形
CYA培地25°Cで生育しない
CYA培地37°Cでの生長速度の範囲が重なる
最適生長温度が約45-50°C
ITS+カルモジュリンおよびRPB2+Tsr1+Cct8に基づく分子系統解析でごく近縁(ITSおよびTUB2の塩基配列が99%一致することがある)
本種と異なり子嚢胞子が無色~黄色ではなく黄色のみ
本種と異なり子嚢胞子が球形ではなく類球形~卵形
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が無色ではなくしばしば淡褐色になる
本種と異なり分生子が棍棒形にならずしばしば截断状になる
ITS+カルモジュリンおよびRPB2+Tsr1+Cct8に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rasamsonia byssochlamydoides
本種と子嚢果のサイズの範囲が重なる
本種と分生子のサイズの範囲が重なる
分生子が円筒形
CYA培地25°Cで生育しない
最適生長温度が約45°C
ITS+カルモジュリンおよびRPB2+Tsr1+Cct8に基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子の表面がゼラチン質の残渣に覆われる
本種よりCYA培地37°Cでの生長が遅い
ITS+カルモジュリンおよびRPB2+Tsr1+Cct8に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rasamsonia cylindrospora
本種と分生子のサイズの範囲が重なる
分生子が円筒形
CYA培地37°Cでの生長速度の範囲が重なる
ITS+カルモジュリンおよびRPB2+Tsr1+Cct8に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢果を形成しない
本種と異なりCYA培地25°Cで生育する
本種よりCYA培地37°Cでの生長が遅い
本種より最適生長温度が低く36°C
ITS+カルモジュリンおよびRPB2+Tsr1+Cct8に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rasamsonia eburnea
子嚢胞子が淡黄色
CYA培地37°Cでの生長速度の範囲が重なる
ITS+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢果のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子が球形ではなく類球形~卵形
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が円筒形ではなく、初め円筒形でのちに卵形~楕円形になる
本種と異なりCYA培地25°Cで生育する
本種より最適生長温度が低く36°C
ITS+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rasamsonia argillacea
CYA培地37°Cでの生長速度の範囲が重なる
ITS+カルモジュリンおよびRPB2+Tsr1+Cct8に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢果を形成しない
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が円筒形ではなく卵形~円筒形
本種と異なりCYA培地25°Cで生育する
本種より最適生長温度が低く36°C
ITS+カルモジュリンおよびRPB2+Tsr1+Cct8に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rasamsonia brevistiptata
CYA培地37°Cでの生長速度の範囲が重なる
本種と異なり子嚢果を形成しない
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が円筒形ではなく卵形~楕円形
本種と異なりCYA培地25°Cで生育する
本種よりCYA培地37°Cでの生長が遅い
本種より最適生長温度が低く33°C