(仮訳)パナマおよびコスタリカに産したSenegalia属植物を宿主とするさび菌の2新種、Ravenelia piepenbringiaeおよびRavenelia hernandezii
Ebinghaus, M. & Begerow, D. 2018. Ravenelia piepenbringiae and Ravenelia hernandezii, two new rust species on Senegalia (Fabaceae, Mimosoideae) from Panama and Costa Rica. MycoKeys. Available at: https://doi.org/10.3897/mycokeys.41.27694 [Accessed November 6, 2018] 【R3-05648】2018/11/6投稿

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3行まとめ

パナマおよびコスタリカにおいて採集されたさび菌を検討し、それぞれRavenelia piepenbringiaeR. hernandeziiとして新種記載した。
両新種を含む、新熱帯産のSenegalia属植物を宿主とするさび菌の検索表を掲載した。
分子系統解析の結果から、新熱帯産のSenegalia属植物を宿主とするさび菌は南アフリカ産の種と独立に進化したことが示唆された。
Panama, Chiriquí Province, Dolega District, Los Algarrobos, Casa de la Alemana, Bosquecito

(新種)

Ravenelia piepenbringiae Ebinghaus & Begerow
語源…発見者のM. Piepenbring氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ravenelia cohniana
新熱帯に分布する
同じSenegalia属植物を宿主とする
冬胞子のサイズの範囲が重なる
冬胞子に刺状装飾を有する
冬胞子のシストが”uniseriate”である
夏胞子のサイズの範囲が重なる
夏胞子の赤道面に発芽孔を有する
糸状体を欠く
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパナマではなくアルゼンチンなどに分布する
本種と異なりSenegalia hayesiiではなくS. praecoxなどを宿主とする
本種より前担子器細胞のサイズが小さい
本種と異なり冬胞子の細胞あたりの刺の数が7-11ではなく3-5
本種より冬胞子表面の刺が長い
本種と異なり夏胞子が倒卵状~しばしばレモン形なのではなく楕円形~長楕円形
本種より夏胞子が厚壁
本種と異なり夏胞子の発芽孔の数が4-7ではなく(3)4(6)
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Costa Rica, Guanacaste, Area de Conservación Guanacaste, Sendero Bosque húmedo

(新種)

Ravenelia hernandezii Ebinghaus & Begerow
語源…タイプ標本採集者のJ.R. Hernández氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ravenelia cohniana
新熱帯に分布する
同じSenegalia属植物を宿主とする
冬胞子のサイズの範囲が重なる
冬胞子に刺状装飾を有する
冬胞子のシストが”uniseriate”である
夏胞子の赤道面に発芽孔を有する
糸状体を欠く
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコスタリカではなくアルゼンチンなどに分布する
本種と異なりSenegalia tenuifoliaではなくS. praecoxなどを宿主とする
本種より前担子器細胞のサイズが小さい
本種より夏胞子のサイズが大きい
本種と異なり夏胞子が倒卵状~楕円形ではなく楕円形~長楕円形
本種より夏胞子の側面が厚壁
本種と異なり夏胞子の発芽孔の数が5-6ではなく(3)4(6)
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される