2024年1月20日 (仮訳)ニュージーランドの地衣類相におけるUsnea capillaceaの再登録 Bannister, JM., Knight, A. & Blanchon, D. 2023. Reinstatement of Usnea capillacea Motyka (lichenized Ascomycota, Parmeliaceae) to the New Zealand lichenized mycobiota. Australasian Lichenology. Available at: https://www.anbg.gov.au/abrs/lichenlist/AL92.pdf [Accessed January 20, 2024] 【R3-11353】2024/1/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ニュージーランドにおいてUsnea articulataと同定されていた種を再検討した。 ニュージーランド産標本をU. capillaceaと同定し、この種をU. articulataと異なる種として認めた。 両種はフマルプロトセトラル酸を含む点は共通していたが、分布、生息環境、地衣体の位置や長さ、枝の幅や形状、子器や偽盃点の有無、地衣成分などが異なっていた。 (その他掲載種) Usnea capillacea Motyka 【よく似た種との区別】 Usnea articulata 地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む 本種と異なりニュージーランドではなく北半球に広く分布する 本種と異なり霧の発生する森林ではなく乾燥した落葉樹林に生じる 本種より地衣体が長い 本種と異なり地衣体が懸垂するのではなく懸垂または低い植生の上を這い回る 本種より地衣体の主枝の幅が広い 本種と異なり地衣体の枝が決して膨大しないのではなく老成すると顕著に膨大してソーセージ状の節をなす 本種と異なり偽盃点を描くのではなく有する 本種と異なり子器が稀ではないのではなく知られていない 本種と異なり地衣成分としてサクシノプロトセトラル酸、プロトセトラル酸などを含まない 本種とITS領域の塩基配列が異なる