(仮訳)中国南西部産の新種、Rhizocarpon sichuanense
Zhang, YM. et al. 2024. Rhizocarpon sichuanense, a new species from Southwest China. Guihaia. Available at: http://www.guihaia-journal.com/gxzw/ch/reader/view_abstract.aspx?file_no=240405&flag=1 [Accessed June 4, 2024] 【R3-11763】2024/6/4投稿

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3行まとめ

中国四川省で採集された地衣の一種を検討し、Rhizocarpon sichuanenseとして新種記載した。
本種は地衣体が灰褐色、子嚢胞子が大型で1隔壁を有し、地衣成分としてバルバチン酸を含むことなどで特徴づけられた。
本種を含む全世界のBadioatrumグループの検索表を掲載した。
中国四川省カンゼ・チベット族自治州康定市二台子中橋

(新種)

Rhizocarpon sichuanense Y. M. Zhang, L. Hu & W. C. Wang
語源…四川産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhizocarpon cinereonigrum
地衣体が褐色
髄層がI陰性
子嚢が8胞子性
子嚢胞子が褐色
子嚢胞子の隔壁数が1
本種と異なり地衣体が小区画状~類鱗片状でない
本種と異なり地衣体の小区画が灰褐色でない
本種と異なり髄層がK陰性ではなくK+黄色
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を含む
本種と異なり地衣成分としてバルバチン酸を含むという特徴を欠く
Rhizocarpon badioatrum
子実上層が褐色
子実上層がK+紫色
髄層がK陰性
子嚢胞子が褐色
子嚢胞子の隔壁数が1
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より地衣体が連続的である
本種と異なり地衣体が暗褐色
本種と異なり初生菌糸体が小区画の間にあるのではなく葉縁に沿ってある
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてバルバチン酸を含むのではなくジフラクタ酸を含むかまたは地衣成分を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizocarpon sinense
地衣体が褐色
子実上層がK+赤色
髄層がI陰性
髄層がK陰性
子嚢が8胞子性
子嚢胞子が大型
子嚢胞子が褐色
子嚢胞子の隔壁数が1
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む
本種と異なり地衣成分としてバルバチン酸を含むという特徴を欠く