(仮訳)グロムス門の新種、Rhizophagus natalensis
Błaszkowski, J. et al., 2014. Rhizophagus natalensis, a new species in the Glomeromycota. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2014/00000129/00000001/art00014 [Accessed April 4, 2016].
【R3-02803】2016/04/04投稿

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3行まとめ

ブラジル、リオグランデ・ド・ノルテ州の砂丘においてイネ科植物の根から採集された菌を検討し、Rhizophagus natalensisとして新種記載した。
本種は胞子が黄色で球形~類球形または卵形、”subtending hypha”の孔が開放あるいは閉塞することなどで特徴づけられた。
本種の壁は4層からなり、第3層は薄層状、第1層および第3層がメルツァー染色性であった。
Brazil, Rio Grande do Norte, Natal, Parque Estadual das Dunas de Natal ‘Journalista Luiz Maria Alves’

(新種)

Rhizophagus natalensis Błaszk., Chwat & B.T. Goto
語源…ナタール産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhizophagus irregularis
“subtending hypha”の孔が開放あるいは閉塞する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり胞子が淡黄色ではなくしばしば無色である
本種と異なり胞子が通常球形~類球形ではなく卵形、長楕円形、または不規則形で局所的に深い窪みを有する
本種と異なり胞子壁が4層ではなく3層からなる
本種と異なり胞子壁第1層が胞子の頂部でしばしば杯状に膨大する
本種と異なり胞子壁最内層が屈曲性ではなく薄層状
本種と異なり胞子壁第1、第3層ではなく胞子壁の構成要素のみがメルツァー染色性
本種と胞子の形成様式が異なる
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizophagus fasciculatus
胞子が単生するか集まりをなす
胞子のサイズが類似している
胞子の色が類似している
胞子がメルツァーで強く染まる
nrLSUおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種ほど胞子がメルツァーで強く染まらず帯赤白色
本種ほど”subtending hypha”が円筒形~漏斗形の不規則形ではなく円筒形
本種と異なり胞子壁が4層ではなく3層からなる
本種と異なり胞子壁第1層が半永続的ではなく永続的
本種より胞子壁第1層が薄い
本種と異なり胞子壁第1層が膨大し可塑性を示すという特徴を欠く
本種より胞子壁第3層をなす薄層が薄い
本種と異なり胞子壁第3層が胞子が壊れた際にしばしば瓦解するのではなく通常接着したままである
本種より”subtending hypha”の壁が薄い
本種と異なり”subtending hypha”の孔が開放あるいは閉塞するのではなく閉塞する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizophagus intraradices
nrLSUおよびnrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり胞子が成熟時かつ新鮮時に緑色を帯びる
本種ほど”subtending hypha”が円筒形~漏斗形の不規則形ではなく円筒形~僅かにフレア状
本種と異なり胞子壁が4層ではなく3層からなる
本種より胞子壁が薄い
本種と異なり胞子壁第2-4層ではなく第3層のみが永続的
本種と異なり胞子壁第1、3層ではなく第1層がメルツァー染色性
本種より”subtending hypha”の壁が薄い
本種と異なり”subtending hypha”の孔が開放あるいは閉塞するのではなく開放する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizophagus vesiculiferus
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり胞子果に外皮様の層を有する
本種より胞子のサイズが小さい
本種と異なり胞子壁が4層ではなく2層からなる
本種より胞子壁が薄い
本種より”subtending hypha”の幅が狭い
本種と異なり”subtending hypha”の孔が開放あるいは閉塞するのではなく開放する