(仮訳)インドのヒマラヤに産した1新種、Rhodocybe paurii
Moncalvo, J-M. et al., 2004. Rhodocybe paurii, a new species from the Indian Himalaya. Mycologia. Available at: https://www.jstor.org/stable/3762118 [Accessed October 24, 2022] 【R3-09994】2022/10/24投稿

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3行まとめ

インドのガルワール・ヒマラヤに産した菌を検討し、Rhodocybe pauriiとして新種記載した。
本種は形態からClaudopodes節に含まれ、同節他種とは子実体が叢生し、傘表面が綿毛状、胞子紋が褐色である点や傘表皮の構造などで区別された。
本種は分子系統解析ではR. caelataに近縁であり、独自の系統を形成した。
India, Garhwal Himalaya, Garhwal, Uttar Pradesh State, Pauri, Nagdev, ultra Shiva mandir

(新種)

Rhodocybe paurii T. J. Baroni, J.-M. Moncalvo, R. P. Bhatt & S. L. Stephenson
語源…パウリの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhodocybe rhizogena
柄を欠くか退化的
本種と異なり子実体が層をなして叢生するという特徴を欠く
本種と異なり傘が類白色~淡い帯褐色
本種と異なり根状菌糸束を有する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が楕円形
本種と異なり縁シスチジアを欠くのではなく有する
本種と異なり傘表皮菌糸に結晶を欠く
Rhodocybe pleurogena
柄を欠くか退化的
本種と異なり材ではなく生木樹皮などに発生する
本種と異なり子実体が層をなして叢生するという特徴を欠く
本種より傘のサイズが小さい
本種より傘が淡色のアッシュグレーである
本種と異なり傘表面が微細な綿毛状ではなく平滑
本種と異なり襞が初め白色でのちに帯桃色
本種と異なり傘表皮菌糸に結晶を欠く
Rhodocybe lateralipes
傘が暗色の帯灰褐色
傘表面が微細かつ内在性の繊維状
襞が淡褐色
柄を欠くか退化的
担子胞子が類球形
傘表皮菌糸に結晶を伴う
本種と異なり材ではなく地上に生じる
本種と異なり子実体が層をなして叢生するのではなく単生する
本種より柄が良好に発達する
本種より柄の幅が狭い
本種と異なり顕著な根状菌糸束を有する
本種と異なり担子胞子表面がいくぶん平滑で時にやや小皺状
本種と異なり傘表皮が直立する無色繊維状菌糸からなるという特徴を欠く