(仮訳)インド産のイッポンシメジ科の新種、Rhodophana squamulosa
Raj, KNA. et al., 2015. Rhodophana squamulosa-a new species of Entolomataceae from India. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354015000856 [Accessed December 18, 2015].
【R3-02482】2015/12/19投稿

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3行まとめ

インド、ケララ州で採集された菌を検討し、Rhodophana squamulosaとして新種記載した。
本種は子実体がモリノカレバタケ型、傘が小鱗片に覆われ、担子胞子が類球形~涙形、傘表皮および柄表皮が平行菌糸被であることなどで特徴づけられた。
本種はインドから初のRhodophana属菌として報告された。
India, Kerala State, Malappuram District, Nilambur Forest

(新種)

Rhodophana squamulosa K. P. D. Latha & Manim.
語源…鱗片状の(傘表面の性状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhodophana nitellina(ニオイイチメガサ)
傘の色が類似している
傘の形状が類似している
襞の色が類似している
襞の付き方が類似している
菌核を欠く
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子に胞子盤を有する
子実層シスチジアを欠く
傘表皮が平行菌糸被
全ての菌糸にクランプを有する
rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなくユーラシア、北米、アフリカに広く分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘が小鱗片に覆われるのではなく無毛
本種と異なり傘に半透明条線を有する
本種と異なり傘に吸水性を有する
本種と異なり担子胞子が扁桃形、楕円形、または倒卵形
本種と異なり傘表皮が平行菌糸被ではなくいくぶん放射状に錯綜した匍匐する菌糸からなる
本種と異なり傘表皮の菌糸に結晶を伴わない
本種と異なり柄表皮の菌糸に結晶を伴わない
rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhodophana rubroparvula
傘の色が類似している
菌核を欠く
子実層シスチジアを欠く
本種と異なりコケの上に発生する
本種と異なり傘にほとんどの場合中丘を有する
本種と異なり傘に条線を有する
本種より担子胞子のサイズが小さい
Rhodophana canariensis
傘表面に半透明条線を欠く
菌核を欠く
本種と異なり傘に中丘を有する
本種と異なり傘表面に小鱗片を欠く
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアを有する
Rhodophana melleopallens
菌核を欠く
縁シスチジアを欠く
傘表皮が平行菌糸被
rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘に中丘を有する
本種と異なり傘表面に小鱗片を欠く
本種と異なり傘に半透明条線を有する
本種と異なり傘に強い吸水性を有する
本種より担子胞子のサイズが小さい
rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhodocybe fibulata
傘の色がやや類似している
傘表面が小鱗片に覆われる
襞の付き方がやや類似している
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
クランプを有する
本種と異なりインドではなくアフリカ東部に分布する
本種と異なり傘に広い中丘を有する
本種と異なり顕著な子実下層を有する
本種と異なり縁シスチジアを有する
本種と異なり傘表皮が平行菌糸被ではなく”epicutis”型
本種と異なり傘表皮の小鱗片をなす菌糸の末端細胞が類球形~洋梨形