(仮訳)タイ産の新種Rhopalostroma brevistipitatumおよびRhopalostroma属の記載の拡張
Daranagama, DA. et al., 2015. Rhopalostroma brevistipitatum sp. nov. from Thailand with an extended generic description for Rhopalostroma. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.227.3.2/0 [Accessed May 28, 2016].
【R3-02964】2016/05/28投稿

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3行まとめ

タイ北部、チエンラーイ県においてRhopalostroma属菌を採集し、1種をR. brevistipitatumとして新種記載した。
本種は子座が微小で棍棒形有柄、子嚢の先端が微かにアミロイド、子嚢胞子が暗色楕円形で発芽溝を有し、アナモルフがNodulisporium属型であることなどで特徴づけられた。
R. indicumのホロタイプ標本を検討し、Rhopalostroma属の記載を修正した。
Thailand, Chiang Rai Province, Mae Fah Luang University Park

(新種)

Rhopalostroma brevistipitatum Daranagama & K. D. Hyde
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhopalostroma angolense
子座が直立する
子座が分枝しない
子座の柄の長さの範囲が重なる
子嚢が有柄
子嚢が8胞子性
子嚢胞子に直線形の発芽溝を有する
アナモルフがNodulisporium属型
ITS+nrLSU+β–チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子座が広く散生するのではなく群生する
本種より子座のサイズが大きい
本種より子座の幅が狭い
本種より子嚢果のサイズが大きい
本種と異なり子嚢果が半球形ではなく槍形
本種と異なりKOHに対する呈色反応が淡緑色ではなく帯オリーブ色
本種より子嚢のサイズが大きい
本種と異なり子嚢が円筒形ではなく円筒状棍棒形~円筒形
本種と異なり子嚢先端にアミロイドの構造を欠く
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子が帯オリーブ色ではなく暗褐色
本種と異なり子嚢胞子が楕円形で両末端が広く丸いのではなく左右不等の楕円形で両末端が広く丸い
本種より側糸の基部の幅が広い
ITS+nrLSU+β–チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhopalostroma lekae
子座が直立する
子座頭部のサイズの範囲が重なる
子嚢果が半球形
子嚢が円筒形
子嚢が8胞子性
子嚢胞子の発芽溝が直線形
アナモルフがNodulisporium属型
ITS+nrLSU+β–チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子座が稀に塊状
本種と異なり子座が棍棒形ではなく頭部が球形~類球形
本種と異なり子座が稀に分枝する
本種より子座の柄が長い
本種より子座の柄の幅が狭い
本種より子嚢果のサイズが大きい
本種と異なりKOHに対する呈色反応が淡緑色ではなく帯紫灰色~暗紫色
本種より子嚢のサイズが大きい
本種と異なり子嚢先端がアミロイドでない
本種より子嚢胞子が短い
本種と異なり子嚢胞子が帯オリーブ色ではなく暗褐色
本種と異なり子嚢胞子が楕円形で両末端が広く丸いのではなく楕円形~腎臓状豆形で両末端が広く丸い
ITS+nrLSU+β–チューブリン+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される