(仮訳)Buellia griseovirensに生じたスペイン産の新種Rhymbocarpus aggregatusおよびRhymbocarpus属菌の改訂版検索表
Etayo, J. & Diederich, P., 2011. Rhymbocarpus aggregatus, a new species of lichenicolous fungi (Helotiales) growing on Buellia griseovirens in Spain, with a revised key to species of the genus. Bulletin de la Societe des Naturalistes Luxembourgeois. Available at: http://www.lichenology.info/pdf/EtayoDiederichRhymbocarpus.pdf [Accessed February 3, 2015].
【R3-01527】2015/02/04投稿

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3行まとめ

スペイン、バスク州において樹皮上のBuellia griseovirensの地衣体に発生した地衣生菌を検討し、Rhymbocarpus aggregatusとして新種記載した。
本種は子嚢果が凝集して生じ、大部分の子嚢果に粉霜を伴う点で同属の全ての他種と区別された。
Rhymbocarpus属菌の既知種全てを含む検索表を掲載した。
Spain, Basque Country, Álava, amongst Larraona and Kontrasta

(新種)

Rhymbocarpus aggregatus Etayo & Diederich
語源…凝集した
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhymbocarpus neglectus
子嚢盤が表在性~破出性
子嚢盤に顕著な縁部を有する
子嚢盤の縁部に毛を欠く
本種と異なりBuellia griseovirensではなくLepraria nneglectaグループの地衣を宿主とする
本種と異なり子嚢盤に粉霜を欠く
本種より子嚢が長い
本種と子嚢胞子のサイズの範囲が異なる
本種と異なり側糸が稀にではなく盛んに分枝する
本種と異なり外皮層全体が帯赤褐色ではなく上部に帯緑褐色の色素を含む
本種と異なり外皮層が側面は等経~僅かに細長く、上部が細長い細胞からなるのではなく、全体がより細長い細胞からなる
Rhymbocarpus makarovae
子嚢盤が表在性~破出性
子嚢盤に顕著な縁部を有する
子嚢盤の縁部に毛を欠く
本種と異なりBuellia griseovirensではなくヘリトリゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なり子嚢盤に最終的に3-4つの十字状の裂け目が生じる
本種より子嚢が長い
本種より子嚢胞子の幅が広い
本種より側糸に含まれる油滴の数が少ない
Llimoniella pyrenulae
子実上層が緑色を帯びることがある
本種と外皮層の構造が異なる
本種と異なり強いK陽性の色素を常に有する
Llimoniella ramalinae
子実上層が緑色を帯びることがある
本種と外皮層の構造が異なる
本種と異なり強いK陽性の色素を常に有する