(仮訳)ベネズエラ産のコケ上生、裂芽形成性の新種Rinodina fuscoisidiata
Giralt, M., Kalb, K. & Elix, JA., 2010. Rinodina fuscoisidiata, a new muscicolous, isidiate species from Venezuela. The Lichenologist. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282909990193 [Accessed July 25, 2015].
【R3-02041】2015/07/25投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ベネズエラの高標高域で見出されたコケ上生地衣の一種を検討し、Rinodina fuscoisidiataとして新種記載した。
本種は大型で淡栗褐色~暗褐色の裂芽を形成し、子嚢胞子がPachysporaria型である点などで特徴づけられた。
本種の主要な地衣成分は未知のテルペン類であり、痕跡的な量のアトラノリンも見出された。
Venezuela, Mérida, distr. Rangel, zwischen Laguna Mucubaji und Pico Mucuñuque, etwa 15 km SE von Apartaderos

(新種)

Rinodina fuscoisidiata Giralt, Kalb & Elix
語源…暗色の裂芽の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rinodina guianensis
裂芽が褐色
子嚢胞子がPachysporaria
本種と異なり温帯域ではなく亜熱帯域または熱帯域に分布する
本種と異なり子嚢胞子に”inclusion”を有する
本種と異なり地衣成分を欠く
Rinodina brasiliensis
コケ上に発生することがある
裂芽が褐色
子嚢胞子がPachysporaria
本種と異なり温帯域ではなく熱帯雨林に発生する
本種と異なり樹皮上に発生することがある
本種と異なり子嚢胞子に”inclusion”を有する
本種と異なり地衣成分を欠く
Rinodina isidioides
真の裂芽を有する
地衣成分としてアトラノリンを含む
本種と異なり裂芽が淡栗褐色~暗褐色ではなく類白色~淡灰色
本種と異なり裂芽の基部が結合して類小鱗片状の構造をなす
本種と異なり地衣成分として未知のテルペン類を含まない
Rinodina placynthielloides
真の裂芽を有する
子嚢胞子がPachysporaria
本種と異なりベネズエラではなく台湾に分布する
本種と異なりコケ上ではなく岩上に発生する
本種より子器の直径が小さい
本種と異なり子器がlecanorine型ではなくlecideine型
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく4胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分を欠く