(仮訳)新属新種Rubinosporus auriporus:タイの熱帯林に産した特有の暗いルビー色の胞子紋を生じる種
Vadthanarat, S., Raspé, O. & Lumyong, S. 2022. Rubinosporus auriporus gen. et sp. nov. (Boletaceae: Xerocomoideae) from Tropical Forests of Thailand, Producing Unusual Dark Ruby Spore Deposits. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/8/3/278 [Accessed December 27, 2023] 【R3-11282】2023/12/27投稿

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3行まとめ

タイ、チエンマイ県の熱帯林で採集された菌を検討し、新属新種Rubinosporus auriporusとして記載した。
本種は傘表面を綿毛が均一に覆い、孔口が黄金色で変色性がなく、柄表面に細かい鱗片が散在し、胞子紋が暗いルビー色で、担子胞子が楕円形平滑であることなどで特徴づけられた。
4遺伝子に基づく分子系統解析で、本種がXerocomoideae亜科において単系統群を形成することが示された。
Thailand, Chiang Mai Province, Mae Taeng District

(新種)

Rubinosporus auriporus Vadthanarat, Raspé & Lumyong
語源…(属名)ルビーの胞子(胞子紋の色から)/(種小名)金色の孔の(孔口の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Butyriboletus roseoflavus
アジアに分布する
森林に生息する
肉眼的形態が類似している
本種と異なりタイではなく中国などに分布する
本種と異なりフタバガキ科およびブナ科の林ではなくマツ林またはマツが優占する混交林に生息する
本種と異なり子実層托が変色しないのではなく速やかに青変する
本種より柄が黄色い
本種と異なり柄表面がほぼ全体的に網目状
本種と異なり柄肉の少なくとも下部がより黄色い
本種と異なり子実体が傷つくと様々に変色する
本種と異なり胞子紋が暗いルビー色ではなくオリーブ褐色
本種と異なり担子胞子が類紡錘形
Alessioporus ichnusanus
担子胞子表面が平滑
担子胞子が非アミロイド~弱デキストリノイド
本種と異なり子実体に強い変色性を有する
本種と柄表面の性状が異なる
本種と異なり胞子紋が暗いルビー色ではなくオリーブ褐色
本種と異なり担子胞子が楕円形または楕円状紡錘形または類円筒形
Pulchroboletus roseoalbidus
担子胞子表面が平滑
担子胞子が非アミロイド~弱デキストリノイド
本種と異なり子実体に強い変色性を有する
本種と柄表面の性状が異なる
本種と異なり胞子紋が暗いルビー色ではなくオリーブ褐色
本種と異なり担子胞子が楕円形または楕円状紡錘形または類円筒形