(仮訳)中国北東部、黒竜江省に産したRussulaMaculatinae亜節の新種、Russula rubiginosus
Ji, R-Q. et al., 2022. Russula rubiginosus sp. nov. in Russula subsect. Maculatinae from Heilongjiang Province, Northeast China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.575.2.3 [Accessed December 15, 2022] 【R3-10150】2022/12/15投稿

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3行まとめ

中国の黒竜江省および内モンゴル自治区においてQuercus mongolicaの森林に生じた菌を検討し、Russula rubiginosus として新種記載した。
本種は傘が桃色、柄が白色で、傘と柄にさび色の斑点を生じ、胞子紋が黄色で辛味があり、担子胞子が小型で装飾が孤立した刺状で、シスチジアが比較的長いことなどで特徴づけられた。
本種はMaculatinae亜節に合致する形態形質を有し、分子系統解析によってもその系統的位置が支持された。
中国黒竜江省黒河市五大連池市

(新種)

Russula rubiginosus R. Q. Ji, M.L. Xie & J. J. Zhou
語源…さび色の(傘と柄の斑点から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Russula globispora
担子胞子の装飾が孤立した刺状
担子胞子の装飾がアミロイド
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくスウェーデン、ドイツなどに分布する
本種と異なり傘のサイズがかなり大きい
本種と異なり傘が中央にかけて深紅色、縁部にかけて洋紅色である
本種より柄が長い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり柄シスチジアを有するのではなく欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula dryadicala
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の装飾が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくフィンランド、スウェーデンなどに分布する
本種と異なり傘のサイズが大型
本種より柄が長い
本種と異なり柄が帯桃色
本種より担子器のサイズが大きい
本種より側シスチジアのサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される