(仮訳)フランス、アルザス北部の落葉樹林に産した新種Russula vinosoflavescens
Trendel, JM., Hampe, F. & Verbeken, A. 2017. Russula vinosoflavescens sp. nov., from deciduous forests of Northern Alsace, France. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2018/00000132/00000004/art00002 [Accessed June 13, 2022] 【R3-09596】2022/6/13投稿

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3行まとめ

フランス、アルザス地方の落葉樹林に発生した菌を検討し、Russula vinosoflavescensとして新種記載した。
本種はコナラ属またはクマシデ属樹木、あるいはその両方に関連しているとみられ、傘が帯ワイン色で、柄に黄変性があることなどで特徴づけられた。
本種は傘がいくぶん肉質で丈夫であり、しばしば傘表面が小皺状、胞子紋がクリーム色で、傘シスチジアに結晶を欠き、Sardoniae亜節の特徴に合致していた。
France, Alsace, Morsbronn-les-Bains, ‘Niederwald’

(新種)

Russula vinosoflavescens Trendel & F. Hampe
語源…ワイン色で黄色になる(傘の色および傘と柄の変色性から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Russula persicina
ヨーロッパに分布する
落葉樹の樹下に生じる
襞の幅が狭い
襞がやや垂生する
柄が傷つくと黄変する
胞子紋がクリーム色
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりフランスではなくエストニアなどに分布する
本種と異なり子実体が帯ワイン色~紫色を常にいくぶん呈するのではなく純粋な赤色である
本種と異なり味が温和または僅かに辛味があるという特徴を欠く
本種と異なり担子胞子の装飾が顕著な網目状でない
本種と異なり表皮菌糸に小粒状色素を有するという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される