(仮訳)アジア産薬用きのこの類縁種である新組み合わせSanghuangporus pilatii
Tomsovsky, M., 2015. Sanghuangporus pilatii, a new combination, revealed as European relative of Asian medicinal fungi. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.239.1.8/0 [Accessed January 14, 2016].
【R3-02564】2016/01/15投稿

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3行まとめ

Phellinus pilatiiのタバコウロコタケ目における分類学的位置を確かめるために分子系統解析を実施した。
その結果と形態形質を基に、本種をSanghuangporus属に転属させた。
本種の近縁種にはS. vaniniiS. weirianusがあるが、前者は中国で薬用とされていることから、将来の代謝産物の解析のために本種の菌株を保存した。

(新組み合わせ)

Sanghuangporus pilatii (Černý) Tomšovský
旧名:Phellinus pilatii Černý
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Sanghuangporus vaninii
ヤマナラシ属植物のみを宿主とする
担子胞子の形態が類似している
担子胞子のサイズが類似している
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヨーロッパではなく東アジアなどに分布する
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sanghuangporus weirianus
担子胞子の形態が類似している
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヨーロッパではなく北米南西部などに分布する
本種と異なりヤマナラシ属ではなくクルミ属植物を宿主とする
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される