(仮訳)ルクセンブルク産のハナゴケ属地衣を宿主とする地衣生菌の新種、Sclerococcum cladoniae
Diederich, P., 2010. Sclerococcum cladoniae, a new lichenicolous hyphomycete on Cladonia from Luxembourg. Bulletin de la Société des naturalistes luxembourgeois. Available at: http://snl.lu/publications/bulletin/SNL_2010_111_057_059.pdf [Accessed February 21, 2016].
【R3-02675】2016/02/21投稿

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3行まとめ

ルクセンブルクにおいてCladonia pocillumおよびC. subulataに生じた菌を検討し、Sclerococcum cladoniaeとして新種記載した。
本種は分生子果が極小で、分生子も非常に小さく、不明瞭に鎖生し、褐色単細胞であることなどで特徴づけられた。
本種は採集地において調査したほぼ全ての宿主に見出される普通種であったが、極小であることから従来見過ごされてきたと考えられた。
Luxembourg, W of Kayl, Monument des mineurs

(新種)

Sclerococcum cladoniae Diederich
語源…ハナゴケ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Sclerococcum hawksworthii
本種より分生子果のサイズが大きい
本種と異なり分生子が不明瞭に鎖生するという特徴を欠く
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく0-1
Sclerococcum normandinae
分生子が無隔壁
本種より分生子果のサイズが大きい
本種と異なり分生子が不明瞭に鎖生するという特徴を欠く
本種より分生子のサイズが大きい
Sclerococcum parmeliae
本種より分生子果のサイズが大きい
本種と異なり分生子が不明瞭に鎖生するという特徴を欠く
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく(0-)1(-2)
Sclerococcum simplex
分生子が無隔壁
本種より分生子果のサイズが大きい
本種より分生子のサイズが大きい
Sclerococcum verrucisporum
分生子が無隔壁
本種より分生子果のサイズが大きい
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子表面が平滑ではなく疣状
Intralichen spp.
本種と異なり菌糸体が埋生しほとんど見えないという特徴を欠く
本種と異なり分生子柄がスポロドキア状に配列するという特徴を欠く