(仮訳)ブラジル北東部の大西洋岸森林で見出された異担子菌の新種、Sebacina aureomagnifica
Wartchow, F. et al., 2015. Sebacina aureomagnifica, a new heterobasidiomycete from the Atlantic Forest of northeast Brazil. Mycological Progress. … Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-015-1132-1 [Accessed November 30, 2015].
【R3-02427】2015/11/30投稿

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3行まとめ

ブラジル、パライバ州およびリオグランデ・ド・ノルテ州の大西洋岸森林で見出された菌を検討し、Sebacina aureomagnificaとして新種記載した。
本種は子実体が地上生で直立し、黄色で類珊瑚状またはシワタケ型~ノボリリュウ型であることなどで特徴づけられた。
分子系統解析では、本種はS. pallidaと同じグループに含まれ、ハマベブドウ属を宿主とする菌根菌である可能性が考えられた。
Brazil, Paraíba, Mamanguape, Reserva Biológica Guaribas, SEMA II

(新種)

Sebacina aureomagnifica Wartchow, Sulzbacher & Ovrebo
語源…金色で大型の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Sebacina candida
子実体が直立する
子実体が珊瑚状
本種と異なり子実体が淡黄色、黄色、帯灰黄色、橙黄色、鈍橙黄色ではなく淡色~黄褐色
本種と異なり子実体が類珊瑚状またはシワタケ型~ノボリリュウ型なのではなく珊瑚状で頻繁に分枝するロゼット状
Sebacina pallida
子実体が直立する
子実体が珊瑚状
ITS+nrLSU(5末端側)に基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が淡色
本種と異なり子実体が類珊瑚状またはシワタケ型~ノボリリュウ型なのではなく箆形~棍棒状
ITS+nrLSU(5末端側)に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sebacina dimitica
ITS+nrLSU(5末端側)に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が直立するのではなく背着生
ITS+nrLSU(5末端側)に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sebacina ocreata
子実体が直立する
子実体が珊瑚状
ITS+nrLSU(5末端側)に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくギアナ高地に分布する
本種と異なり子実体が盛んに分枝する真の珊瑚状
本種と異なり子実体の先端が尖形
ITS+nrLSU(5末端側)に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sebacina sparassoidea
子実体が直立する
子実体が珊瑚状
本種と異なりブラジルではなく北米などに分布する
本種と異なり子実体が淡黄色、黄色、帯灰黄色、橙黄色、鈍橙黄色ではなく類白色~クリーム色
本種より子実体が珊瑚状
Sebacina pileata
ハマベブドウ属植物と関係を持つと見られる
子実体が直立する
本種と異なりブラジルではなくベリーズなどに分布する
本種と異なり子実体に棚状の傘を有する
本種と異なり子実体が帯灰色
本種と異なり傘に同心円状の環紋を有する
本種と異なり子実層面が帯桃灰色で乾燥すると黄褐色~淡い煉瓦色
本種と異なり子実層面に微細な粗長毛を有する
Helvellosebacina spp.
子実体が直立するシワタケ型~ノボリリュウ型のことがある
“dikaryophysis”が分枝することがある
ITS+nrLSU(5末端側)に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が背着生のことがある
ITS+nrLSU(5末端側)に基づく分子系統解析で明瞭に区別される