(仮訳)Polyporus longiporusの2番目の記録およびその系統的位置
Sotome, K. et al. 2009. Second report of Polyporus longiporus and its phylogenetic position. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/50/6/50_MYC50415/_pdf [Accessed April 23, 2024] 【R3-11637】2024/4/23投稿

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3行まとめ

北海道で採集されたPolyporus longiporusを日本新産種として報告した。
本種は従来カナダのみから知られており、これが2番目の発見となった。
Polyporellusグループの検索表を掲載した。

(日本新産種)

Polyporus longiporus Audet, Boulet & Sirard
エゾアミメタケ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Polyporus ciliatus
枯死材に発生する
子実体が中型
傘が帯灰色
傘が凸形
柄が中心生
担子胞子が円筒形
生殖菌糸が膨大する
骨格結合菌糸を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり春ではなく夏に発生する
本種より孔口のサイズが小さい
本種と異なり孔口が円形
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Polyporus brumalis
北米に分布する
枯死材に発生する
子実体の形状が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が暗灰色~ほぼ黒色ではなく帯赤褐色~暗褐色
本種と異なり傘表面が無毛ではなく無毛、微細な綿毛状、または密な毛状
本種と異なり孔口が放射状に細長いのではなく円形~角張る~細長い
本種より担子胞子が短い
本種と異なり担子胞子がソーセージ形~円筒形ではなく円筒形で僅かに屈曲する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Polyporus arcularius(アミスギタケ)
春に頻繁に発生する
枯死材に発生する
孔口が放射状に細長い
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり傘が暗褐色
本種と異なり傘表面が顕著な鱗片に覆われる
本種と異なり孔口が顕著な六角形
本種と異なり肉が薄い
本種と異なり肉が革質
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される