(仮訳)タマゴタケ節:2新種
Singh, Y. & Kaur, M., 2015. Section Caesareae: Two new species: Two new species. researchtrend.net. Available at: http://www.researchtrend.net/jnbr/VOL 3(3) 2014/9 Singh and kaur JNBR_4(1) _2015.pdf [Accessed April 22, 2015].
【R3-01760】2015/04/23投稿

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3行まとめ

インドのヒマーチャル・プラデーシュ州およびウッタラーカンド州からそれぞれAmanita altusdenticulataA. kedarnathensisを新種記載した。
両種は傘に条線または溝線を有し、柄に膜質のつばを有し、つばが厚い嚢状で、担子胞子が非アミロイドであることからタマゴタケ節に含まれた。
両種はマツ属の樹下に発生し、前者は襞が深い歯牙状である点、後者は傘が帯赤黄金色で短い条線を有し、中央部に白色の被膜の名残を伴い、帯黄色のつばを有する点などで特徴づけられた。
India, Himachal Pradesh, Shimla, Summer Hill

(新種)

Amanita altusdenticulata Yadwinder Singh & Munruchi Kaur
語源…深い歯牙状の(襞縁部の形状から)
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【よく似た種との区別】
Amanita caesarea(セイヨウタマゴタケ)
本種と異なり傘縁部が帯黄橙色・濃橙色・帯赤橙色でない
本種と異なり傘がやや中高でない
本種と異なり傘の中丘周囲が窪むという特徴を欠く
本種と異なり襞が上生または垂生する線を伴いやや離生という特徴を欠く
本種と異なり襞縁部が深い歯牙状に切れ込むという特徴を欠く
本種と異なり柄が偏心生でない
本種と異なり柄の上部が淡褐色で基部にかけて白色という特徴を欠く
本種と異なり柄に帯黄色の繊維状鱗片を伴わない
本種より担子胞子の幅が僅かに狭い
Amanita basii
本種と異なり傘が帯黄橙色・帯赤橙色・濃橙色ではなくカドミウムオレンジ・非常に鮮やかな赤色・”lake red”・帯褐赤色・帯赤褐色など
本種と異なり傘に中丘を欠く
本種と異なり襞が上生または垂生する線を伴いやや離生するのではなく離生する
本種と異なり襞が淡黄色ではなく淡黄色~橙黄色
本種と異なり襞縁部が深い歯牙状に切れ込むという特徴を欠く
本種と異なり柄の上部が淡褐色ではなく淡黄色~橙色
本種と異なり柄に触れると褐色~黒色に変色する
Amanita masasiensis
本種と異なり傘が帯黄橙色・帯赤橙色・濃橙色ではなく黄色~黄橙色で中央部が帯赤色
本種と異なり傘に中丘を欠く
本種と異なり襞が上生または垂生する線を伴いやや離生するのではなく離生
本種と異なり襞縁部が深い歯牙状に切れ込むのではなく平滑
India, Uttarakhand, Kedarnath, Kund

(新種)

Amanita kedarnathensis Yadwinder Singh & Munruchi Kaur
語源…ケダルナート産の
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【よく似た種との区別】
Amanita hemibapha
本種と異なり傘が中央部が帯赤黄金色、縁部が帯赤黄色なのではなくトマト色またはトウガラシ色
本種と異なり傘中央部が帯赤黄金色ではなく濃橙色
本種より傘縁部が顕著な黄色を帯びる
本種と異なり傘の条線が傘の半径の半分まで伸びる
本種より柄が比較的短い
本種より担子胞子の幅が顕著に狭い
Amanita yema
本種と異なり傘が中央部が帯赤黄金色、縁部が帯赤黄色なのではなくより暗色の血赤色~赤橙色
本種と異なり傘中央部が帯赤黄金色ではなく赤色で緩やかに退色し深紅色となる
本種と異なり傘縁部が帯赤黄色ではなく橙黄色
本種と異なり襞が離生ではなく上生
本種と異なり柄が淡黄色ではなく白色・淡い帯黄白色・黄色で基部に向かって橙黄色
本種と異なり柄に触れると時に赤色または褐色を帯びる
Amanita tanzanica
本種と異なり襞が帯黄白色ではなく白色
本種より柄が短い
本種と異なり柄が白色
本種より担子胞子の幅が顕著に狭い
Amanita laurae
本種と異なり襞が離生ではなく上生
本種と異なり柄が淡黄色ではなく黄色・黄橙色・橙黄色
Amanita caesareoides(タマゴタケ)
形態的に類似している