2024年3月8日 (仮訳)新属Seimatosporiella:パキスタン産分生子果不完全菌への追加 Abbas, SQ., Sutton, BC. & Ghaffar, A. 1998. Seimatosporiella gen. nov., an addition to Coelomycetes from Pakistan. Pakistan Journal of Botany. Available at: https://www.pakbs.org/pjbot/PDFs/30(2)/PJB30(2)14.pdf [Accessed March 8, 2024] 【R3-11497】2024/3/8投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタンにおいてSalvadora属植物から採集された菌を検討し、新属新種Seimatosporiella salvadoraeとして記載した。 本種は分生子果が真の子座状、分生子柄を有し、分生子が褐色で基部が截断状であり、3隔壁を有することなどで特徴づけられた。 本属の形態をExosporiella属など形態的に類似する属と比較した。 Karachi, Pakistan (新種) Seimatosporiella salvadorae Abbas, B. Sutton & Ghaffar 語源…(属名)Seimatosporium+(縮小辞)/(種小名)Salvadora属の 【よく似た種との区別】 Exosporiella spp. 分生子柄が瓶形または円筒形で基部から分枝する 分生子柄に隔壁を有する 分生子形成細胞が内生出芽型の伸長を示し貫生伸長する 分生子が褐色 分生子の形状が類似している 分生子に真正隔壁を有する 本種と異なり菌寄生菌である 本種と異なり有性世代が知られている 本種と異なり分生子果が真の子座状ではなく菌糸状 本種と異なり分生子頂部の細胞が半球形で膨大する 本種と異なり分生子基部細胞に付属糸を有する Pestalotiopsis steyaertii 分生子柄が無色 分生子柄が円筒形で基部から分枝する 分生子柄表面が平滑 分生子柄に隔壁を有する 分生子形成細胞の発達様式が類似している 分生子が褐色 分生子が円筒形 分生子の隔壁数が4のことがある 本種と異なり分生子果が分生子層である Bactrodesmium traversianum 分生子に暗色の帯をあらわさず基部細胞が無色 分生子の隔壁数が3-4のことがある 本種と異なり分生子果がスポロドキアである 本種と異なり分生子頂部細胞が無色でない 本種と異なり分生子基部に無色の付属糸を有する Endocoryneum spp. 分生子果が真の子座状である 分生子が褐色 分生子の隔壁数が3 本種より分生子果の形態が複雑である 本種と異なり分生子果に2つから多数の小室を有する 本種と異なり分生子柄を欠く 本種と分生子形成細胞の形態が異なる 本種と異なり分生子に無色の細胞を含むのではなく淡褐色である 本種と異なり分生子基部に無色の付属糸を欠く Neohendersonia kickxii 分生子が褐色 分生子の隔壁数が3のことがある 本種と異なり分生子果が分生子殻である 本種と異なり分生子柄を欠く 本種と異なり分生子形成細胞が有限生長であり時に内生出芽型の伸長を示す 本種と異なり分生子の基部細胞が無色でない 本種と異なり分生子が洋梨形 本種と異なり分生子に異隔壁を有する Neohendersonia congoensis 分生子果が真の子座状である 分生子が円筒形 分生子に横隔壁を有する 本種より分生子果が発達する 本種と異なり分生子果に多数の小室を含む 本種と異なり分生子柄を欠く 本種と異なり分生子形成細胞がアンプル形である 本種と異なり分生子形成細胞が有限生長である 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子の基部細胞が無色でない 本種と異なり分生子の隔壁数が3-7 Seimatosporium spp. 分生子柄が無色 分生子柄が円筒形で分枝する 分生子柄表面が平滑 分生子柄に隔壁を有する 分生子形成様式が類似している 分生子が褐色 分生子が円筒形、棍棒形~紡錘形 分生子に横隔壁を有する 分生子の隔壁数が3のことがある 分生子に付属糸を有することがある 本種と異なり分生子果が真の子座状ではなく分生子層である 本種と異なり分生子の”periclinal walls”が比較的薄壁である Discostroma canina 分生子の隔壁数が3 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子のサイズが小さい Discostroma corticola 分生子の隔壁数が3 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子のサイズが小さい Discostroma polymorpha 分生子の隔壁数が3 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子のサイズが小さい Discostroma csaccardoana 分生子の隔壁数が3 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子のサイズが小さい Discostroma sanguineae 分生子の隔壁数が3 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子のサイズが大きい Seimatosporium dacicum 分生子の隔壁数が3 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子のサイズが小さい Seimatosporium glandigenum 分生子の隔壁数が3 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子のサイズが小さい Seimatosporium pestalozzoides 分生子の隔壁数が3 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子のサイズが小さい Seimatosporium vaccinii 分生子の隔壁数が3 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子のサイズが小さい Seimatosporium rhododendri 分生子の隔壁数が3 分生子に付属糸を欠く 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が広い Seimatosporiopsis spp. 分生子果が真の子座状のことがある 分生子形成細胞の発達様式が類似している 分生子が褐色 分生子が円筒形~直線状 分生子の隔壁数が3 本種と異なり分生子果が分生子殻のことがある×本種と異なり分生子柄を欠く 本種と異なり分生子の着色が一様である 本種と異なり分生子頂部と基部に付属糸を有する