(仮訳)ミティリニディオン目の新種Septonema lohmaniiおよびS. fasciculareの系統的位置
Delgado, G. et al., 2019. Septonema lohmanii G. Delgado & O. koukol, sp. nov., a new species in Mytilinidiales (Dothideomycetes) and the phylogenetic position of S. fasciculare (Corda) S. Hughes. Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://sciencepress.mnhn.fr/en/periodiques/mycologie/40/2 [Accessed April 1, 2019] 【R3-06087】2019/3/31投稿

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3行まとめ

米国およびチェコにおいてマツ属植物の樹皮および材にコロニーを形成した微小菌の一種を検討し、Septonema lohmaniiとして新種記載した。
本種は分生子柄、分生子、および菌糸の表面に顕著な疣状装飾を有し、短い求頂性の分生子鎖を形成することなどで特徴づけられた。
また、S. secedensと同定されていたMUCL 8886株を検討したところ、S. fasciculareと再同定された。
United states. Arizona, Coconino County, Forest Lakes Estates, Apache-Sitgreaves National Forest, around Willow Springs Lake

(新種)

Septonema lohmanii G. Delgado & Koukol
語源…米国の菌学者、Marion Lee Lohman博士に献名
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【よく似た種との区別】
Mytilinidion rhenanum
同じマツ属植物を宿主とする
樹皮および材に生息する
分生子柄が半分化分生子柄である
分生子柄表面の装飾が粗い
分生子鎖が求頂性
分生子鎖が短い
分生子鎖が分枝しないかまたは分枝する
分生子の幅が類似している
分生子表面の装飾が粗い
菌糸表面の装飾が粗い
nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国およびチェコではなくフランス、フィンランドなどに分布する
本種と異なり天然基質上でのコロニーが鈍黒色
本種より分生子柄が短い
本種より分生子が短い
本種と異なり分生子が狭楕円形、類円筒形、円筒形ではなく紡錘形~長楕円形
本種と異なり分生子の隔壁数が(1-)2-11(-13)ではなく2-7
nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Oedohysterium insidens
米国に分布する
分生子柄表面が強い疣状
分生子表面が強い疣状
本種と異なり子座を形成する
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子鎖が求頂性ではなく求基性
本種より分生子鎖が長い
本種と異なり分生子鎖あたりの分生子数が2-3(-4)ではなく最大15
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が狭楕円形、類円筒形、円筒形ではなく楕円形または長楕円形
本種と異なり分生子の隔壁数が(1-)2-11(-13)ではなく3-5(-9)
本種と異なり分生子に縦隔壁を生じることがある
nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ミティリディニオン目ではなくヒステリウム目クレードに含まれる)

(その他掲載種)

Septonema fasciculare (Corda) S. Hughes
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【よく似た種との区別】
Septonema secedens
本種と異なり天然基質上でのコロニーが黒色ではなく褐色~暗褐色
本種と異なり天然基質上でのコロニーが毛状~綿毛状ではなくビロード状
本種より分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄が分枝しないのではなく分枝する
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が帯灰褐色~褐色ではなく淡褐色~褐色
本種と異なり分生子の末端が丸いのではなく截断状