(仮訳)中国南部においてサトウキビの根圏から分離された新種Serendipita sacchari
Xie, L. et al., 2020. Serendipita sacchari sp. nov. from a sugarcane rhizosphere in southern China. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2020/00000135/00000003/art00010 [Accessed November 13, 2020] 【R3-07866】2020/11/13投稿

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3行まとめ

中国広西チワン族自治区においてサトウキビの根圏土壌から分離された菌を検討し、Serendipita sacchariとして新種記載した。
本種は分生子柄も生殖構造も形成せず、厚壁胞子中の核の数が1-15個と不安定である一方、菌糸細胞には規則的に分布することなどで特徴づけられた。
本種は同属他種とは厚壁胞子のサイズ、核の数および分布、分子系統解析などにより区別された。
中国広西チワン族自治区南寧市西郷塘区壇洛鎮

(新種)

Serendipita sacchari L. Xie, Y.Y. Long & Y.L. Chen
語源…サトウキビ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Serendipita herbamans
生殖構造を形成しない
分生子柄を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり根圏土壌ではなく植物の根などから分離される
本種より厚壁胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Serendipita vermifera
生殖構造を形成しない
分生子柄を欠く
nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なり根圏土壌ではなくCyrtostylis reniformisなどから分離される
本種より厚壁胞子のサイズが小さい
nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Serendipita indica
根のエンドファイトとして知られている
生殖構造を形成しない
分生子柄を欠く
ITSおよびnrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国のみではなく4つの大陸における分布が知られている
本種と異なりコケ植物、シダ植物、裸子植物、被子植物から知られている
本種と異なり厚壁胞子あたりの核の数が1-15ではなく8-25
nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Serendipita williamsii
生殖構造を形成しない
分生子柄を欠く
ITSおよびnrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なり根圏土壌ではなくアーバスキュラー菌根菌の胞子などから分離される
本種と異なり厚壁胞子あたりの核の数が1-15ではなく10以下
本種と異なり菌糸細胞において核が規則的ではなく不規則に分布する
本種より菌糸細胞あたりの核の数が多い
nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される