2021年12月29日 (仮訳)中国南部産のコウヤクタケ類の新種、Skvortzovia yunnanensis Dong, J-H., He, X. & Zhao, C-L. 2021. Skvortzovia yunnanensis, a new species of corticioid fungus from southern China. Kew Bulletin. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s12225-021-09959-y [Accessed December 29, 2021] 【R3-09098】2021/12/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省において落枝に発生したコウヤクタケ類の一種を検討し、Skvortzovia yunnanensisとして新種記載した。 本種は子実体が一年生で背着生、白色~淡クリーム色で非常に薄く、担子胞子が無色ソーセージ形薄壁、大型のハロシスチジアを有し、1菌糸型でクランプを有することなどで特徴づけられた。 本新種を含む全世界のSkvortzovia属菌の検索表を掲載した。 中国雲南省文山壮族苗族自治州文山市平壩鎮文山国家級自然保護区 (新種) Skvortzovia yunnanensis C.L.Zhao 語源…雲南産の 【よく似た種との区別】 Skvortzovia furfurella(イボコメバタケ) ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層托が平滑ではなく歯牙状 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Skvortzovia meridionalis ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層面が淡黄色~帯灰橙色~帯褐橙色 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり担子胞子が楕円形 ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Skvortzovia georgica 子実層托が平滑 ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子の幅が広い ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Skvortzovia furfuracea 子実層托が平滑 ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層面が紫色 本種より担子胞子の幅が広い ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Skvortzovia pinicola ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり被子植物ではなく針葉樹などに生じる 本種と異なり子実層面が帯褐色 本種と異なり子実層托が平滑ではなく歯牙状 本種より担子胞子の幅が広い ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される