(仮訳)フロリダ州南部の微小菌類:パウロティス・パームに生じた新種、Linkosia longirostrata
Delgado, G., 2014. South Florida microfungi: Linkosia longirostrata, a new hyphomycete on paurotis palm. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2014/00000129/00000001/art00007 [Accessed May 13, 2017].
【R3-04018】2017/05/13投稿

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3行まとめ

米国フロリダ州南部においてAcoelorrhaphe wrightiiの枯れた葉軸および葉に生じたアナモルフ菌を検討し、Linkosia longirostrataとして新種記載した。
本種は分生子柄を欠くか非常に退化的で、分生子が狭倒棍棒形~長倒棍棒形、数ヶ所が膨大する細長い直線状の嘴を有し、9-18つの異隔壁を有し、微細な粗面であることなどで特徴づけられた。
本種はLinkosia属において形態的に独特であり、分生子形成細胞の貫生伸長は初の例であるほか、同属他種とは分生子の形状や異隔壁の数などで区別された。
USA, Florida, Broward Co., Plantation, Plantation Heritage Park, Anne Kolb Memorial Trail

(新種)

Linkosia longirostrata G. Delgado
語源…長い嘴状の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Linkosia coccothrinacis
ヤシの枯れ葉に発生する
分生子形成様式が単出芽型
分生子基部の細胞が截断状円錐形
分生子に暗褐色の狭窄部位を有する
分生子の異隔壁が着色する
本種と異なり米国ではなくキューバなどに分布する
本種と異なり分生子柄が非常に退化的という特徴を欠く
本種と異なり分生子形成細胞が時に貫生伸長するという特徴を欠く
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が嘴のある長い倒棍棒形という特徴を欠く
本種と異なり分生子表面が微細な粗面ではなく平滑
本種と異なり分生子の異隔壁の数が9-18ではなく4-7
本種より分生子の嘴の部分が短い
本種と異なり分生子の嘴が節間に0-5つの膨大部を有するという特徴を欠く
Linkosia ponapensis
分生子柄が短い
本種と異なり分生子形成細胞が瓶形~類円筒形ではなく円筒形
本種より分生子が短い
本種と異なり分生子が狭倒棍棒形~長倒棍棒形ではなく舟形
本種と異なり分生子の異隔壁の数が9-18ではなく(3–)5–7(–9)
本種と異なり分生子頂部に付属糸を有する
Linkosia refugia
分生子柄が短い
本種と異なり分生子柄がごく稀に分枝する
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が狭倒棍棒形~長倒棍棒形ではなく倒洋梨形で次第に先細りになり、頂部が鈍頭で顕著な嘴を欠く
本種と異なり分生子の異隔壁の数が9-18ではなく4-6
Linkosia canescens
分生子柄が短い
本種と異なり分生子形成様式が単出芽型あるいは多出芽型
本種と異なり分生子形成細胞に小歯を有する