2024年1月18日 （仮訳）Akanthomyces属の種多様性および主要な宿主/基質との関連 Wang, Y. et al. 2024. Species diversity and major host/substrate associations of the genus Akanthomyces (Hypocreales, Cordycipitaceae). MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/109751/ [Accessed January 18, 2024] 【R3-11349】2024/1/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国および東南アジアにおいてAkanthomyces属菌の調査を実施し、9種のAkanthomyces属菌を同定した。 そのうち中国からA. kunmingensisとA. subaraneicola、ラオスからA. laosensis、タイからA. pseudonoctuidarumをそれぞれ新種記載した。 本属菌の宿主/基質との関連を系統的にレビューしたほか、35種の本属菌の形態形質を比較した。 中国雲南省昆明市野鴨湖森林公園 （新種） Akanthomyces kunmingensis Hong Yu bis, Y. Wang & Z.Q. Wang 語源…昆明産の 【よく似た種との区別】 Akanthomyces sulphureus ITS+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種よりフィアライドが短い 本種より分生子のサイズが大きい ITS+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Akanthomyces waltergamsii 形態的に類似している（混同のおそれがある） ITS+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種よりフィアライドが短い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が球形、楕円形、長卵形、紡錘形など多様ではなく楕円形、紡錘形 ITS+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Laos, Oudomxay Province, Muang Xay County, Nagang Village （新種） Akanthomyces laosensis Hong Yu bis & Y. Wang 語源…ラオス産の 【よく似た種との区別】 Akanthomyces pyralidarum 同じガの仲間を宿主とする ITS+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヤガ科ではなくメイガ科昆虫を宿主とする 本種よりシンネマが短い ITS+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Chiang Mai Province, Chiang Mai City, Sansai District, Maejo Farm （新種） Akanthomyces pseudonoctuidarum Hong Yu bis & Y. Wang 語源…偽のAkanthomyces noctuidarum 【よく似た種との区別】 Akanthomyces noctuidarum 肉眼的形態が類似している 同じヤガ科の成虫を宿主とする 分生子形成構造がIsaria属類似である シンネマがクリーム色または淡黄色である ITS+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種よりシンネマのサイズが小さい 本種よりフィアライドが短い 本種より分生子のサイズが小さい ITS+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国湖南省懐化市中坡国家森林公園 （新種） Akanthomyces subaraneicola Hong Yu bis, Y. Wang & Z.Q. Wang 語源…Akanthomyces araneicola類似の 【よく似た種との区別】 Akanthomyces araneicola 同じクモの仲間を宿主とする 菌糸体が宿主を覆う 菌糸体が白色～淡黄色 分生子を塊状に形成する ITS+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が長卵形～楕円形ではなく紡錘形 ITS+nrLSU+TEF+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される （タイ、ベトナム新産種） Akanthomyces araneogenus Z.Q. Liang, W.H. Chen & Y.F. Han