(仮訳)中国産の草食動物の糞に生じるPenicillium属とAcaulium属菌の多様性、および新種Acaulium stercorariusの記載
Su, L. et al., 2021. Species diversity in Penicillium and Acaulium from herbivore dung in China, and description of Acaulium stercorarius sp. nov. Mycological Progress. Available at: https://www.researchgate.net/publication/356194631_Species_diversity_in_Penicillium_and_Acaulium_from_herbivore_dung_in_China_and_description_of_Acaulium_stercorarius_sp_nov [Accessed November 29, 2021] 【R3-09007】2021/11/29投稿

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3行まとめ

中国においてチンチラおよびマーモットの糞生菌の多様性を調査して400以上の菌株を分離し、そのうち38菌株をPenicillium属、4菌株をAcaulium属と同定した。
分子系統解析の結果、前者は12種の既知種、後者は1種の既知種と1種の未記載種からなることを明らかにし、後者をA. stercorariusとして新種記載した。
本新種はコロニーが白色~帯黄色の隆起した泥状、分生子柄が短く、二次分枝を書き、卵状~楕円形の網状厚壁胞子または膨大した細胞を時に形成することなどで特徴づけられた。
中国北京市房山区 中国医学科学院動物研究所実験動物資源北方中心

(新種)

Acaulium stercorarius Lei Su, Hua Zhu & Chuan Qin
語源…糞の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Acaulium pannemaniae
nrLSU+ITS+TEF+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子柄が円筒形で二次分枝を通常欠く
本種と異なり卵状~楕円形の網状厚壁胞子または膨大した細胞を形成するという特徴を欠く
本種と異なりPDA培地でのコロニーが隆起するのではなく扁平かつ縁部が規則形
nrLSU+ITS+TEF+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される