(仮訳)中国、黄山においてマテバシイ属植物に生じたリティズマ科菌類
Zheng, Q. et al., 2011. Species of Rhytismataceae on Lithocarpus spp. from Mt Huangshan, China. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000118/00000001/art00037 [Accessed December 18, 2020] 【R3-07971】2020/12/18投稿

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3行まとめ

中国安徽省黄山においてマテバシイ属植物の葉から7種のリティズマ科菌類を記録した。
そのうちCoccomyces mucronatoidesおよびTerriera coacervataの2種を新種記載した。
また、新組み合わせTerriera illiciicolaを提唱し、全世界のマテバシイ属植物を宿主とする本科菌の検索表を掲載した。
中国安徽省黄山市湯口鎮 中華人民共和国 安徽省 黄山市 Huangshan District, 湯口鎮

(新種)

Coccomyces mucronatoides Y.R. Lin, Q. Zheng & S.M. Yu
語源…Coccomyces mucronatus類似の
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【よく似た種との区別】
Coccomyces mucronatus
中国に分布する
同じマテバシイ属植物を宿主とする
植物の葉に生じる
子嚢果が多角形
子嚢果が放射状に裂開する
本種と異なり子座の”internal matrix”の発達が良好ではなく乏しい
本種と異なり側糸が上部で楕円形または類紡錘状であり、頂部に微突を有さないのではなく上部で類紡錘状~便腹形、頂部に類円筒形の微突を有する
本種と異なり周糸状体がほとんどないのではなく頻繁にみられる
本種と外被層の構造が異なる
中国安徽省黄山市湯口鎮 中華人民共和国 安徽省 黄山市 Huangshan District, 湯口鎮

(新種)

Terriera coacervata Y.R. Lin & Q. Zheng
語源…積み重なった(子嚢果の形状から)
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【よく似た種との区別】
Lophodermium euryae
本種より子嚢果のサイズが小さい
本種と異なり子嚢果が広楕円形、楕円形または長楕円形
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり側糸が頂部で急に膨大して類球形となる
本種と異なり分生子果を形成する
Terriera illiciicola
中国に分布する
同じマテバシイ属植物を宿主とする
植物の葉に生じる
子嚢果が縦方向の溝を生じて裂開する
本種と異なり子嚢果が積み重なるのではなく密に生じる
本種と異なり側糸が上部にかけて徐々に膨大するのではなく上部が膨大しない

(その他掲載種)

Coccomyces delta (Kunze) Sacc.
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【よく似た種との区別】
Coccomyces huangshanensis
中国に分布する
同じマテバシイ属植物を宿主とする
植物の葉に生じる
唇細胞を有する
本種より子嚢果のサイズが小さい
本種と異なり周糸状体を有する

(その他掲載種)

Coccomyces huangshanensis Y.R. Lin & Z.Z. Li
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【よく似た種との区別】
Coccomyces limitatus
本種と異なり子座の”internal matrix”が良好に発達する
本種より子嚢の幅が狭い
本種より子嚢胞子の幅が狭い
本種より外被層が厚い
Coccomyces delta
中国に分布する
同じマテバシイ属植物を宿主とする
植物の葉に生じる
唇細胞を有する
本種より子嚢果のサイズが大きい
本種と異なり周糸状体を欠く

(その他掲載種)

Coccomyces mucronatus Korf & W.Y. Zhuang
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(その他掲載種)

Lophodermium agathidis Minter & Hettige
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(新組み合わせ)

Terriera illiciicola (S.J. Wang, Y.F. He & Y.R. Lin) Q. Zheng & Y.R. Lin
旧名:Lophodermium illiciicola S.J. Wang, Y.F. He & Y.R. Lin
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【よく似た種との区別】
Terriera minor
本種と異なり基盤子座が扁平
本種より子嚢果のサイズが大きい
本種と異なり子嚢果が楕円形または長楕円形
本種と異なり側糸が頂部で2-3回分枝する
Terriera coacervata
中国に分布する
同じマテバシイ属植物を宿主とする
植物の葉に生じる
子嚢果が縦方向の溝を生じて裂開する
本種と異なり子嚢果が密に生じるのではなく積み重なる
本種と異なり側糸が上部が膨大しないのではなく上部にかけて徐々に膨大する