2016年3月21日 (仮訳)チリ、アタカマ砂漠産の変形菌の新種、Didymium operculatumのスポア・トゥ・スポア培養 Wrigley de Basanta, D., Lado, C. & Estrada-Torres, A., 2011. Spore to spore culture of Didymium operculatum, a new Myxomycete from the Atacama Desert of Chile. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/103/4/895.short [Accessed March 21, 2016]. 【R3-02761】2016/03/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チリ、アタカマ砂漠において枯死したCopiapoa属サボテンに特異的に発生した変形菌の一種を検討し、Didymium operculatumとして新種記載した。 本種は蓋を有する点、類白色の石灰質の柄、胞子の縞模様の網目状装飾などで特徴づけられた。 乾燥地域に生息する変形菌が長い生活環を有し、発達段階で何度も耐久性の構造をとることは、生育に不適な環境への適応の結果だとする仮説を提唱した。 Chile, Antofagasta, Antofagasta, route RN-1, Blanco Encalada (新種) Didymium operculatum D. Wrigley, Lado & Estrada 語源…有蓋の 【よく似た種との区別】 Didymium reticulosporum 乾燥した環境に生息する 胞子に縞模様の網目状装飾を有する 本種と異なりチリではなくロシアなどに分布する 本種と異なりCopiapoa属ではなくヨモギ属植物などを宿主とする 本種と異なり子実体が盤状ではなく類球形~クッション状 本種と異なり子嚢が蓋により横周裂開するという特徴を欠く 本種と異なり子実体が無柄 本種より胞子のサイズが大きい 本種より胞子の網目が大きい 本種と異なり細毛体を欠く Didymium circumscissile 子嚢が横周裂開する 本種と異なり子実体が盤状ではなく球形~洋独楽形で時に腎臓形 本種と異なり子実体が無柄または基部が狭窄する 本種と異なり子嚢が裂開した後に皿状の部分が残るのではなく深い杯状の部分が残る 本種と異なり胞子に縞模様の網目状装飾を有するのではなくほとんど平滑で微細かつ密な疣を有する Didymium infundibuliforme チリに分布する 同じCopiapoa属植物を宿主とする 生息環境が類似している 子実体の一般的形状が類似している 本種と異なりアルゼンチンにおける分布が知られている 本種と異なりPuya属、Eulychnia属植物などを宿主とする 本種と異なり子嚢頂部に明瞭な漏斗状の陥入部を有する 本種より胞子のサイズが大きい 本種と異なり胞子の装飾が縞模様の網目状ではなく疣状 Didymium squamulosum(シロエノカタホコリ) 子嚢が盤状のことがある 軸柱を欠くことがある 柄が石灰質 柄が白色 本種と異なり子嚢が盤状ではなく類球形~扁球形 本種と異なり軸柱を有する 本種と異なり胞子の装飾が縞模様の網目状ではなく刺状または疣状 Didymium atrichum 胞子のサイズが類似している 胞子に網目状装飾を有する 本種より生活環がずっと短い 本種より培養下で胞子が発芽するまでの時間が短い 本種と異なり子実体が盤状ではなく球形 本種と異なり子嚢が蓋により裂開するのではなく不規則に裂開する 本種と異なり子実体が無柄 本種と異なり胞子の網目状装飾が低倍率でも明瞭なのではなく油浸レンズでも不明瞭 本種より胞子表面の網目が密で小さい 本種と異なり細毛体を欠く Didymium subreticulosporum 乾燥した環境に生息する 胞子に網目状装飾を有する 本種と異なりチリではなくメキシコなどに分布する 本種と異なりCopiapoa属ではなくOpuntia maximaなどを宿主とする 本種と異なり子嚢が盤状ではなく球形~腎臓形 本種と異なり柄が石灰質でない 本種と異なり柄が類白色ではなく暗色 本種と異なり真の細毛体を欠く 本種と異なり胞子の装飾が縞模様の網目状ではなく破断した網目状