(仮訳)タイ北部産の新属新種、Sporidesmioides thailandica
Li, J-F. et al., 2016. Sporidesmioides thailandica gen. et sp. nov. (Dothideomycetes) from northern Thailand. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-016-1238-0 [Accessed June 17, 2017].
【R3-04124】2017/06/17投稿

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3行まとめ

タイ北部において草本のリターから分離された菌を検討し、新属新種Sporidesmioides thailandicaとして記載した。
本種は分生子柄がSporidesmium属類似で、分生子形成様式が多出芽型、分生子が頂生で淡褐色~褐色の倒棍棒形であり、頂部に顕著な無色の鞘を伴うことなどで特徴づけられた。
分子系統解析で本種はプレオスポラ目トルラ科クレードに含まれ、スポリデスミウム科とは綱レベルで異なる系統を形成した。
Thailand, Chiang Rai Province, Doi Mae Salong

(新種)

Sporidesmioides thailandica J.F. Li, R. Phookamsak & K.D. Hyde
語源…(属名)Sporidesmium属のような(分生子の形態が類似することから)/(種小名)タイ産の
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【よく似た種との区別】
Acroconidiellina arecae
分生子柄が分化分生子柄である
分生子柄が暗褐色
分生子が大型
分生子が倒棍棒形で基部が截断状
分生子に隔壁を有する
本種と異なり分生子柄が子座状の基部から生じるという特徴を欠く
本種と異なり分生子形成様式が多出芽型ではなくポリトレト型
本種と異なり分生子表面が粗面でない
本種と異なり分生子が厚壁でない
Sporidesmium spp.
分生子柄の形態が類似している
分生子の離脱様式が裂開性
分生子の形態が類似している
本種と異なりクロイボタケ綱ではなくフンタマカビ綱に含まれる
本種と異なり分生子柄の上半分全体に稔性を有するという特徴を欠く
本種と異なり分生子形成様式が多出芽型でない
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子頂部に無色屈曲性の鞘を伴うという特徴を欠く