(仮訳)中国東部産の帯赤褐色の鱗片を有する新種、Strobilomyces rubrobrunneus
Han, L-H. et al., 2018. Strobilomyces rubrobrunneus (Boletaceae), a new species with reddish brown scales from Eastern China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.376.4.2 [Accessed February 18, 2021] 【R3-08157】2021/2/18投稿

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3行まとめ

中国の亜熱帯混交林で採集された菌を検討し、Strobilomyces rubrobrunneusとして新種記載した。
本種は子実体が小型で傘表面に帯赤褐色ピラミッド状の鱗片を有し、傘肉が傷つくと帯灰黒色に変色し、担子胞子表面が網目状であることなどで特徴づけられた。
本種はrpb1+rpb2+tef1+cox3に基づく分子系統解析で近縁種と異なる系統を形成した。
中国安徽省六安市金寨県花石郷千坪村

(新種)

Strobilomyces rubrobrunneus L.H. Han & Y.J. Hao
語源…赤褐色の(傘・柄表面の鱗片の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Strobilomyces brunneolepidotus(チャオニイグチ)
中国に分布する
傘表面の鱗片が帯赤褐色
rpb1+rpb2+tef1+cox3に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本における分布が知られている
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘表面が直立する帯赤褐色ピラミッド状の鱗片ではなく直立する暗赤褐色円錐形の鱗片に覆われる
本種より孔口のサイズが大きい
rpb1+rpb2+tef1+cox3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Strobilomyces atrosquamosus
中国に分布する
傘表面の鱗片が帯赤褐色
rpb1+rpb2+tef1+cox3に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本における分布が知られている
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘表面の鱗片がワイン色を帯びる
本種より孔口のサイズが大きい
本種と異なり傘肉が露出するとさび赤色に変色する
rpb1+rpb2+tef1+cox3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Strobilomyces echinatus
傘表面の鱗片が帯赤褐色
rpb1+rpb2+tef1+cox3に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくコンゴなどに分布する
本種と異なり傘表面が直立する帯赤褐色ピラミッド状の鱗片ではなく、いくぶん直立する細長い黄金褐色ピラミッド状の鱗片に覆われる
本種と異なり肉がさび赤色に変色する
本種と異なり担子胞子表面が網目状ではなく刺状
rpb1+rpb2+tef1+cox3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Strobilomyces mirandus(トライグチ)
中国に分布する
子実体の色が類似している
傘表面の鱗片の色が老成時類似している
柄表面が鱗片状
rpb1+rpb2+tef1+cox3に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり亜熱帯ではなく主に熱帯に分布する
本種と異なり傘表面の鱗片が黄金橙色~黄金褐色
本種と異なり柄表面の鱗片が黄金橙色~黄金褐色
本種と異なり傘肉が傷つくとさび赤色に変色する
本種より担子胞子のサイズが小さい
rpb1+rpb2+tef1+cox3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される