(仮訳)中国産Paecilomyces属菌の研究 (5):モノフィアライドを有する種を含む新属Taifanglania
Liang, Z-Q. et al., 2009. Studies on the genus Paecilomyces in China V. Taifanglania gen. nov. for some monophialidic species. Fungal Diversity. Available at: http://www.fungaldiversity.org/fdp/sfdp/FD34-4.pdf [Accessed August 4, 2016].
【R3-03169】2016/08/04投稿

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3行まとめ

中国重慶市において土壌から分離されたモノフィアライドを有する種を検討し、新属新種Taifanglania hechuanensisとして記載した。
本種はコロニーが淡黄色~灰黄色、フィアライドを単生し、分生子が大型であることなどで特徴づけられた。
また、8種のPaecilomyces属菌をこの新属に移した。
中国重慶市合川区嘉陵江

(新種)

Taifanglania hechuanensis Z.Q. Liang, Y.F. Han, H.L. Chu & R.T.V. Fox
語源…(属名)中国の菌学者、故戴芳瀾氏に献名/(種小名)合川産の
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【よく似た種との区別】
Taifanglania major
稀産種である
フィアライドのサイズが類似している
フィアライドの形状が類似している
分生子が紡錘形
コロニーの表面性状が類似している
コロニーのリバースの色が類似している
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる)
本種と異なりコロニーが淡黄色ではなく類白色
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が楕円形~紡錘形ではなく紡錘形
nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Taifanglania inflata
分生子が紡錘形
nrSSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる)
本種より分生子が顕著に短い
本種より分生子のQ値が大きい
nrSSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Taifanglania inflata (Burnside) Z.Q. Liang, Y.F. Han & H.L. Chu
旧名:Paecilomyces inflatus (Burnside) J.W. Carmich.
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【よく似た種との区別】
Taifanglania hechuanensis
分生子が紡錘形
nrSSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる)
本種より分生子が顕著に長い
本種より分生子のQ値が小さい
nrSSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Taifanglania cinerea (Z.Q. Liang, H.L. Chu & Y.F. Han) Z.Q. Liang, Y.F. Han & H.L. Chu
旧名:Paecilomyces cinereus Z.Q. Liang, H.L. Chu & Y.F. Han
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(新組み合わせ)

Taifanglania furcatus (Z.Q. Liang, H.L. Chu & Y.F. Han) Z.Q. Liang, Y.F. Han & H.L.
旧名:Paecilomyces furcatus Z. Q. Liang, H.L. Chu & Y.F. Han
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(新組み合わせ)

Taifanglania curticatenata (Z.Q. Liang & Y.F. Han) Z.Q. Liang, Y.F. Han & H.L. Chu
旧名:Paecilomyces curticatenatus Z.Q. Liang & Y.F. Han
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【よく似た種との区別】
Taifanglania ampulliphora
フィアライドの頸部が叉状でない
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子が長楕円形
本種より分生子のサイズの範囲が大きい

(新組み合わせ)

Taifanglania major (Z.Q. Liang, H.L. Chu & Y.F. Han) Z.Q. Liang, Y.F. Han & H.L. Chu
旧名:Paecilomyces major (Z.Q. Liang, H.L. Chu & Y.F. Han) Z.Q. Liang, H.L. Chu & Y.F. Han
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【よく似た種との区別】
Taifanglania hechuanensis
稀産種である
フィアライドのサイズが類似している
フィアライドの形状が類似している
分生子が紡錘形
コロニーの表面性状が類似している
コロニーのリバースの色が類似している
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる)
本種と異なりコロニーが類白色ではなく淡黄色
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が紡錘形ではなく楕円形~紡錘形
nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Taifanglania ampullaris (Matsush.) Z.Q. Liang, Y.F. Han & H.L. Chu
旧名:Paecilomyces ampullaris Matsush.
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(新組み合わせ)

Taifanglania ampulliphora (Matsush.) Z.Q. Liang, Y.F. Han & H.L. Chu
旧名:Paecilomyces ampulliphorus Matsush.
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【よく似た種との区別】
Taifanglania cinerea
フィアライドの頸部が叉状でない
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子が長楕円形
本種より分生子のサイズの範囲が小さい

(新組み合わせ)

Taifanglania biformis (Z.Q. Liang, H.L. Chu & Y.F. Han) Z.Q. Liang, Y.F. Han & H.L. Chu
旧名:Paecilomyces biformis Z.Q. Liang, H.L. Chu & Y.F. Han
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