(仮訳)新種Phialemoniopsis hongkongensisにより生じた褐色糸状菌症性の皮下結節
Tsang, C-C. et al., 2014. Subcutaneous Phaeohyphomycotic Nodule Due to Phialemoniopsis hongkongensis sp. nov. Journal of Clinical Microbiology. …. Available at: http://jcm.asm.org/content/52/9/3280.short [Accessed June 10, 2015].
【R3-01909】2015/06/11投稿

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3行まとめ

香港において55歳結核患者の前腕から分離された菌を検討し、Phialemoniopsis hongkongensisとして新種記載した。
本種はアゾール系薬剤に対して高い感受性を示し、患者にはイトラコナゾールによる治療を実施したが、播種性結核および多臓器不全により死亡した。
本種は分子系統解析ではP. curvataに、MALDI-TOF MSスペクトルではP. pluriloculosaに、それぞれ最も近縁であった。
Hong Kong

(新種)

Phialemoniopsis hongkongensis Tsang, C.-C.; Chan, J.F.W.; Ip, P.P.C.; Ngan, A.H.Y.; Chen, J.H.K.;Lau, S.K.P.; Woo, P.C.Y.
語源…香港産の
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【よく似た種との区別】
Phialemoniopsis curvata
病原菌として知られている
形態的に類似している
抗真菌薬感受性プロファイルが類似している
ITS、nrLSU、β-アクチン、β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり37°Cでずっと良好に生育する
本種より分生子が長い
ITS、nrLSU、β-アクチン、β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度はITS97.3%、LSU99.5%、β-アクチン93.6%、β-チューブリン91.8%)
Phialemoniopsis pluriloculosa
37°Cで生育不能
MALDI-TOFタンパク質マススペクトルが類似している
ITS、nrLSU、β-アクチン、β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
ITS、nrLSU、β-アクチン、β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSの配列類似度97.5%)
Phialemoniopsis ocularis
抗真菌薬感受性プロファイルが類似している
ITS、nrLSU、β-アクチン、β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり35°Cで生育不能
ITS、nrLSU、β-アクチン、β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phialemoniopsis cornearis
37°Cで生育不能
ITS、nrLSU、β-アクチン、β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種よりコロニーの生長が速い
ITS、nrLSU、β-アクチン、β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される