(仮訳)デイジーゴケ属地衣に生じた不完全糸状菌の新種、Taeniolella diederichiana
Etayo, J. & Calatayud, V. 2005. Taeniolella diederichiana, a new lichenicolous hyphomycete on Placopsis. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/taeniolella-diederichiana-a-new-lichenicolous-hyphomycete-on-placopsis/56ACCBF5C7B75733FDA865EBCAD27393 [Accessed December 12, 2019] 【R3-06855】2019/12/12投稿

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3行まとめ

コロンビアおよびペルーのアンデス山脈とカナリア諸島においてデイジーゴケ属地衣に生じた菌を検討し、Taeniolella diederichianaとして新種記載した。
本種は微小なスポロドキアを形成し、分生子表面が小疣状~疣状条線状であることなどで特徴づけられた。
本種が生じた地衣体は帯黒色に変色することがあったが、強い寄生性は確認されなかった。
Peru, Cuzco, Prov. Huaraz, road Huaraz-Laguna Llaca, 15–20 km NE of Huaraz

(新種)

Taeniolella diederichiana Etayo & Calat.
語源…Paul Diederich博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Taeniolella christiansenii
分生子表面が疣状
本種と異なり分生子柄表面が小疣状ではなく疣状条線状
本種と異なり分生子表面が小疣状~疣状条線状ではなく疣状条線状
Taeniolella chrysothricis
分生子が鎖生する
分生子表面が疣状
本種と異なり分生子表面が小疣状~疣状条線状ではなく裂けてパッチ状または縞模様になる
本種と異なり分生子の隔壁数が0-1(-2)ではなく1
Taeniolella serusiauxii
分生子が鎖生する
分生子表面が疣状
本種より分生子柄が長い
本種と異なり分生子柄が貫生伸長しない
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が隔壁部分で狭窄する
本種と異なり分生子の隔壁数が0-1(-2)ではなく(0-)1
Taeniolella verrucosa
分生子表面が疣状
Taeniolella pertusariicola
本種より分生子表面がずっと微小な疣状
Taeniolella trapeliopseos
地衣生菌である
本種と異なりデイジーゴケ属ではなくTrapeliopsis属地衣などを宿主とする
本種と異なりスポロドキアを形成しない
本種より分生子柄が長い
本種と異なり分生子柄の貫生伸長の回数が通常1-2ではなく1-4
本種より分生子のサイズが大きい
本種より分生子表面がずっと微小な疣状
Taeniolella rolfii
地衣生菌である
スポロドキア様構造を形成する
本種と異なりデイジーゴケ属ではなくエイランタイ属地衣などを宿主とする
本種と異なり宿主地衣体にゴール様の膨大を生じる
Clauzadeomyces verrucosus
同じデイジーゴケ属地衣を宿主とする
本種よりスポロドキアのサイズが大きい
本種と異なり分生子柄が類円筒形
本種と異なり分生子形成細胞が類円筒形
本種と異なり分生子が鎖生ではなく単生する
本種と異なり分生子が楕円形~樽形ではなく類球形