(仮訳)土壌から分離された子嚢胞子形成性酵母の2新種、Tetrapisispora taiwanensisおよびTetrapisispora pingtungensis
Chen, S-F. et al., 2013. Tetrapisispora taiwanensis sp. nov. and Tetrapisispora pingtungensis sp. nov., two ascosporogenous yeast species isolated from soil. International journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: http://ijs.sgmjournals.org/content/63/Pt_6/2351.short [Accessed July 2, 2015].
【R3-01973】2015/07/02投稿

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3行まとめ

台湾の森林土壌から分離された2種の酵母を検討し、Tetrapisispora taiwanensisおよびT. pingtungensisとして新種記載した。
両種はD1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁であったが、ITS領域の塩基配列には37塩基の置換および17塩基のインデルを認めた。
Tetrapisisporaの属概念を修正し、子嚢胞子の表面が走査型電子顕微鏡で疣状に見えるという形質を追加した。
台湾南投県魚池郷Leinhuatsu Park

(新種)

Tetrapisispora taiwanensis C.-F. Lee
語源…台湾産の
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【よく似た種との区別】
Tetrapisispora pingtungensis
台湾に分布する
子嚢胞子の表面が走査型電子顕微鏡で疣状に見える
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり南投県ではなく屏東県に分布する
本種と異なりガラクトース発酵能を欠く
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(5塩基の差異)
ITS領域の塩基配列が異なる(37塩基の置換および17塩基のインデル)
Tetrapisispora arboricola
グルコース発酵能を有する
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-グルコノ-1,5-ラクトンを資化可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(16塩基の差異)
ITS領域の塩基配列が異なる(100塩基超の置換)
Tetrapisispora blattae
グルコース発酵能を有する
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりグリセロール、D-グルコノ-1,5-ラクトン、2-ケト-D-グルコン酸を資化可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tetrapisispora fleetii
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりガラクトース発酵能を欠く
本種と異なりD-グルコン酸、D-グルコノ-1,5-ラクトンを資化可能
本種と異なり37°Cで生育可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tetrapisispora iriomotensis
子嚢胞子の表面が走査型電子顕微鏡で疣状に見える
グルコース発酵能を有する
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-グルコン酸、D-グルコノ-1,5-ラクトンを資化可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tetrapisispora namnaonensis
グルコース発酵能を有する
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりトレハロース、D-グルコン酸、グリセロールを資化可能
本種と異なり10%塩化ナトリウム/5%グルコース添加培地で生育可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tetrapisispora nanseiensis
子嚢胞子の表面が走査型電子顕微鏡で疣状に見える
グルコース発酵能を有する
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-グルコン酸、グリセロール、D-グルコノ-1,5-ラクトンを資化可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tetrapisispora phaffii
グルコース発酵能を有する
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-グルコン酸、グリセロール、D-グルコノ-1,5-ラクトンを資化可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
台湾屏東県恒春鎮

(新種)

Tetrapisispora pingtungensis Ching-Fu Lee
語源…屏東産の
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【よく似た種との区別】
Tetrapisispora taiwanensis
台湾に分布する
子嚢胞子の表面が走査型電子顕微鏡で疣状に見える
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり屏東県ではなく南投県に分布する
本種と異なりガラクトース発酵能を有する
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(5塩基の差異)
ITS領域の塩基配列が異なる(37塩基の置換および17塩基のインデル)
Tetrapisispora arboricola
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりガラクトース発酵能を有する
本種と異なりD-グルコノ-1,5-ラクトンを資化可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(16塩基の差異)
ITS領域の塩基配列が異なる(100塩基超の置換)
Tetrapisispora blattae
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりガラクトース発酵能を有する
本種と異なりグリセロール、D-グルコノ-1,5-ラクトン、2-ケト-D-グルコン酸を資化可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tetrapisispora fleetii
ガラクトース発酵能を欠く
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりD-グルコン酸、D-グルコノ-1,5-ラクトンを資化可能
本種と異なり37°Cで生育可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tetrapisispora iriomotensis
子嚢胞子の表面が走査型電子顕微鏡で疣状に見える
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりガラクトース発酵能を有する
本種と異なりD-グルコン酸、D-グルコノ-1,5-ラクトンを資化可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tetrapisispora namnaonensis
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりガラクトース発酵能を有する
本種と異なりトレハロース、D-グルコン酸、グリセロールを資化可能
本種と異なり10%塩化ナトリウム/5%グルコース添加培地で生育可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tetrapisispora nanseiensis
子嚢胞子の表面が走査型電子顕微鏡で疣状に見える
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりガラクトース発酵能を有する
本種と異なりD-グルコン酸、グリセロール、D-グルコノ-1,5-ラクトンを資化可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tetrapisispora phaffii
D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりガラクトース発酵能を有する
本種と異なりD-グルコン酸、グリセロール、D-グルコノ-1,5-ラクトンを資化可能
D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される