(仮訳)氷期遺存種と推定される隠蔽種、新種Thamnolia tundrae
Onuț-Brännström, I., Johannesson, H. & Tibell, L. 2018. Thamnolia tundrae sp. nov., a cryptic species and putative glacial relict. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/thamnolia-tundrae-sp-nov-a-cryptic-species-and-putative-glacial-relict/2103432E3FF480774294B739EA042EEE [Accessed February 10, 2018].
【R3-04841】2018/2/11投稿

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3行まとめ

スウェーデンで採集された地衣の65標本を検討し、Thamnolia vermicularisT. subuliformis、および新種T. tundraeの3種からなることを明らかにした。
DEAD-boxヘリカーゼ遺伝子を初めて種レベルの系統解析のマーカーとして採用した。
ムシゴケ属の分類には二次代謝産物および地理的起源が有用であり、ITS領域の信頼度が高いことを示した。
Sweden, Jämtland, Åre par., Täljstensvalen

(新種)

Thamnolia tundrae Brännström & Tibell
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【よく似た種との区別】
Thamnolia subuliformis(トキワムシゴケ)
同所的に分布することがある
形態的に類似している(隠蔽種の関係にある)
ITS+EF1-α+DEADに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスウェーデン、ノルウェー、シベリア、アリューシャン諸島ではなく汎世界的に分布する
本種と異なり地衣体が円筒形ではなく円筒形、扁平、あるいは細長い
本種と異なりUV陽性ではなくUV陽性またはUV陰性
ITS+EF1-α+DEADに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thamnolia vermicularis(ムシゴケ)
同所的に分布することがある
形態的に類似している(隠蔽種の関係にある)
地衣体が円筒形
ITS+EF1-α+DEADに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスウェーデン、ノルウェー、シベリア、アリューシャン諸島ではなくオーストリア、ポーランド、スイスなどに分布する
本種と異なりUV陽性ではなくUV陰性である
ITS+EF1-α+DEADに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Thamnolia subuliformis (Ehrh.) W.L. Culb.
トキワムシゴケ
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【よく似た種との区別】
Thamnolia tundrae
同所的に分布することがある
形態的に類似している(隠蔽種の関係にある)
ITS+EF1-α+DEADに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりく汎世界的ではなくスウェーデン、ノルウェー、シベリア、アリューシャン諸島に分布する
本種と異なり地衣体が円筒形、扁平、あるいは細長いのではなく円筒形
本種と異なりUV陽性またはUV陰性ではなくUV陽性
ITS+EF1-α+DEADに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thamnolia vermicularis(ムシゴケ)
同所的に分布することがある
形態的に類似している(隠蔽種の関係にある)
ITS+EF1-α+DEADに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり汎世界的ではなくオーストリア、ポーランド、スイスなどに分布する
本種と異なり地衣体が円筒形、扁平、あるいは細長いのではなく円筒形
本種と異なりUV陽性およびUV陰性ではなくUV陰性
ITS+EF1-α+DEADに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Thamnolia vermicularis (Sw.) Schaer.
ムシゴケ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Thamnolia tundrae
同所的に分布することがある
形態的に類似している(隠蔽種の関係にある)
ITS+EF1-α+DEADに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり汎世界的ではなくスウェーデン、ノルウェー、シベリア、アリューシャン諸島に分布する
本種と異なり地衣体が円筒形、扁平、あるいは細長いのではなく円筒形
本種と異なりUV陽性またはUV陰性ではなくUV陽性
ITS+EF1-α+DEADに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thamnolia subuliformis(トキワムシゴケ)
同所的に分布することがある
形態的に類似している(隠蔽種の関係にある)
ITS+EF1-α+DEADに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりオーストリア、ポーランド、スイスなどではなく汎世界的に分布する
本種と異なり地衣体が円筒形ではなく円筒形、扁平、あるいは細長い
本種と異なりUV陰性ではなくUV陽性およびUV陰性
ITS+EF1-α+DEADに基づく分子系統解析で明瞭に区別される