(仮訳)ポーランド南東部の石灰質湿原はAnthracoidea属の稀産種2種の生息地である
Piątek, M. & Mułenko, W., 2013. The calcareous mires in South-East Poland are home to two rare Anthracoidea species. Acta Mycologica. Available at: https://pbsociety.org.pl/journals/index.php/am/article/view/am.2010.023 [Accessed October 19, 2016].
【R3-03396】2016/10/19投稿

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3行まとめ

ポーランド南東部の湿原においてCarex buxbaumiiを宿主とするAnthracoidea buxbaumiiおよびC. lepidocarpaを宿主とするA. hostianaeを採集した。
前者はポーランドにおいて2番目の報告となり、後者はポーランド新産種として報告された。
両種のホロタイプ標本を再検討し,詳細な記載文を掲載するとともに、両種が同種である可能性について議論した。

(その他掲載種)

Anthracoidea buxbaumii Kukkonen
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【よく似た種との区別】
Anthracoidea hostianae
同所的に分布する(ポーランド)
石灰質湿原に生息する
同じスゲ属植物を宿主とする
形態的に類似している(同種とする意見がある)
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
胞子の発芽様式が類似している
nrLSUの塩基配列がほぼ同一(先行研究)
本種と異なり主にフェノスカンジアに分布し、中欧における発生は稀なのに対して、ヨーロッパ全体に散在的に分布する
Anthracoidea lasiocarpae
フェノスカンジアに分布する
形態的に同一
胞子の発芽様式が類似している
nrLSUの塩基配列がほぼ同一(先行研究)
本種と異なりフェノスカンジアのみにおいて分布が知られている

(ポーランド新産種)

Anthracoidea hostianae B. Lindeb. ex Nannf.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Anthracoidea buxbaumii
同所的に分布する(ポーランド)
石灰質湿原に生息する
同じスゲ属植物を宿主とする
形態的に類似している(同種とする意見がある)
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
胞子の発芽様式が類似している
nrLSUの塩基配列がほぼ同一(先行研究)
本種と異なりヨーロッパ全体に散在的に分布するのではなく主にフェノスカンジアに分布し、中欧における発生は稀
Anthracoidea lasiocarpae
フェノスカンジアに分布する
同じスゲ属植物を宿主とする
形態的に同一
胞子の発芽様式が類似している
nrLSUの塩基配列がほぼ同一(先行研究)
本種と異なりフェノスカンジアのみにおいて分布が知られている