(仮訳)ローマカミツレ属を宿主とする初の黒穂菌の新種、Thecaphora anthemidis
Kruse, J. et al., 2018. The first smut fungus, Thecaphora anthemidis sp. nov. (Glomosporiaceae), described from Anthemis (Asteraceae). MycoKeys. https://mycokeys.pensoft.net/article/28454/download/pdf/ [Accessed October 21, 2018].
【R3-05602】2018/10/21投稿

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3行まとめ

ギリシャ、ロードス島においてAnthemis chiaを宿主とする黒穂菌を検討し、Thecaphora anthemidisとして新種記載した。
本種は緩い胞子団を頭状花および花柄に形成し、その特徴で同属他種と区別された。
本種はローマカミツレ属植物を宿主とする初の黒穂菌として報告された。
Island Rhodes, 3.5 km NE Archangelos, Tsambika, way up to monastery, northeastslope

(新種)

Thecaphora anthemidis J. Kruse, V. Kumm. & Thines
語源…ローマカミツレ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Thecaphora arnicae
同じキク科植物を宿主とする
宿主の頭状花に寄生する
本種より胞子団のサイズが大きい
本種より胞子団を構成する胞子数が多い
本種と異なり胞子団が緩いのではなくしっかりとした集まりをなす
Thecaphora burkartii
同じキク科植物を宿主とする
宿主の頭状花に寄生する
本種と異なり胞子団が緩いのではなくしっかりとした集まりをなす
本種より黒穂胞子の外壁が厚い
Thecaphora californica
同じキク科植物を宿主とする
宿主の頭状花に寄生する
本種より胞子団のサイズが大きい
本種より胞子団を構成する胞子数が多い
本種と異なり胞子団が緩いのではなくしっかりとした集まりをなす
Thecaphora cuneata
同じキク科植物を宿主とする
宿主の頭状花に寄生する
本種と異なり胞子団が緩いのではなくしっかりとした集まりをなす
本種と異なり黒穂胞子が胞子団において放射状に配列する
Thecaphora solidaginis
同じキク科植物を宿主とする
本種より胞子団のサイズが大きい
本種より胞子団を構成する胞子数が多い
Thecaphora lagenophorae
同じキク科植物を宿主とする
形態的に類似している
本種と異なりギリシャではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりAnthemis chiaではなくSolenogyne gunniiを宿主とする
本種より胞子団のサイズが小さい
本種より胞子団を構成する胞子数が少ない
Thecaphora trailii
同じキク科植物を宿主とする
形態的に類似している
本種と異なりAnthemis chiaではなくヒレアザミ属、アザミ属、およびトウヒレン属植物などを宿主とする
本種より胞子団のサイズが小さい
本種より胞子団を構成する胞子数が少ない