(仮訳)オーストラリア産コガネゴケ属地衣
Elix, JA. & Kantvilas, G., 2007. The genus Chrysothrix in Australia. The Lichenologist. Available at: http://www.journals.cambridge.org/abstract_S0024282907006998 [Accessed December 15, 2017].
【R3-04667】2017/12/15投稿

【お読みください】
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3行まとめ

オーストラリアからChrysothrix occidentalisC. palaeophila、およびC. tchupalensisの3新種を記載した。
また、新組み合わせC. sulphurellaを提唱し、C. granulosaをオーストラリアおよびニュージーランド新産種として報告した。
オーストラリア産コガネゴケ属地衣の検索表を掲載した。
Australia, Western Australia, Brookton Highway Nature Reserve, Darling Plateau

(新種)

Chrysothrix occidentalis Elix & Kantvilas
語源…西の(西オーストラリア州に発生することから)
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【よく似た種との区別】
Chrysothrix xanthina
オーストラリアに分布する
地衣体が表在性
地衣体が痂状
地衣体の小粒のサイズが類似している
地衣体がC陰性
本種と異なり主要な地衣成分としてピナストル酸を含む
本種と異なり地衣成分としてカリシンを欠く
Chrysothrix candelaris(コガネゴケ)
オーストラリアに分布する
地衣体が表在性
地衣体が痂状
地衣体がC陰性
地衣成分としてカリシンおよびレプラピニン酸を含む
本種より地衣体の小粒のサイズが大きい
Chrysothrix granulosa
オーストラリアに分布する
地衣体が表在性
地衣体が痂状
地衣体がC陰性
地衣成分としてカリシンを含む
本種より地衣体の小粒のサイズが小さい
本種と異なり地衣体が層状でないのではなく弱く~顕著に層をなす
本種と異なり地衣成分としてレプラピニン酸を含まない
本種と異なり地衣成分としてジフラクタ酸を含む
Chrysothrix tchupalensis
オーストラリアに分布する
地衣体が表在性
地衣体が痂状
地衣体がC陰性
地衣成分が類似している
本種と異なりネパールにおける分布が知られていない
本種と異なり温帯域ではなく熱帯雨林に分布する
本種と異なり乾燥した環境ではなく湿った環境に生息する
本種ほど地衣体がきつく固着しない
本種より地衣体の小粒のサイズが大きい
本種と異なり下生菌糸を有する
本種と異なり地衣成分としてレプラピニン酸およびカリシンを含まない
Australia, Tasmania, Weindorfers Forest

(新種)

Chrysothrix palaeophila Kantvilas & Elix
語源…古いものを好む(古木に生じることから)
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【よく似た種との区別】
Chrysothrix chrysophthalma
地衣体が樹皮内生
子器が黄色
子器に粉霜を伴う
子嚢胞子が紡錘状楕円形
子嚢胞子に3隔壁を有する
本種と異なりオーストラリアではなく北半球温帯などに分布する
本種と異なり子器に柄を持つ傾向を欠く
本種と異なり地衣成分としてジフラクタ酸およびリゾカルプ酸を含む
本種と異なり地衣成分としてブルピン酸を欠く
Australia, Queensland, Wooroonooran National Park, Tchupala Falls, 34 km W of Innisfail

(新種)

Chrysothrix tchupalensis Elix & Kantvilas
語源…Tchupala(滝)産の
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【よく似た種との区別】
Chrysothrix granularis
地衣体が痂状
地衣体が丸い凸形で時にほぼ鱗殼状のクッション状
地衣体がいくぶん層をなす
本種と異なりオーストラリアにおける分布が知られていない
本種と異なり地衣体がきつく固着する
本種より地衣体の小粒のサイズが小さい
本種と異なり下生菌糸を欠く
本種と異なり地衣成分としてカリシンおよびジフラクタ酸を含む
Chrysothrix occidentalis
オーストラリアに分布する
地衣体が表在性
地衣体が痂状
地衣体がC陰性
地衣成分が類似している
本種と異なりネパールにおける分布が知られている
本種と異なり熱帯雨林ではなく温帯域に分布する
本種と異なり湿った環境ではなく乾燥した環境に生息する
本種より地衣体がきつく固着する
本種より地衣体の小粒のサイズが小さい
本種と異なり下生菌糸を欠く
本種と異なり地衣成分としてレプラピニン酸およびカリシンを含む
Chrysothrix xanthina
オーストラリアに分布する
地衣体が表在性
地衣体が痂状
地衣体がC陰性
地衣成分としてカリシンを欠く
本種と異なり地衣体が緩く固着するのではなく固着する
本種より地衣体の小粒のサイズが小さい
本種と異なり地衣体が弱く~顕著に層をなすのではなく層をなさない
本種と異なり地衣成分としてピナストル酸を含み、ブルピン酸も含むことがある
本種と異なり地衣成分としてレプラピニン酸を欠く

(新組み合わせ)

Chrysothrix sulphurella (Räsänen) Kantvilas & Elix
旧名:Lepraria sulphurella Räsänen
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【よく似た種との区別】
Chrysothrix xanthina
地衣体が表在性
地衣体が明るい黄色
地衣体の小粒が比較的微細
地衣体が痂状
本種と異なり常に樹皮生なのではなく岩上にも普通に生じる
本種ほど地衣体の小粒が微細でない
本種と異なり地衣体が成熟時のみ粉芽状なのではなく初めから粉芽状
本種と異なり地衣体がC+橙色ではなくC陰性
本種と異なり地衣成分としてキサントレピノンAを欠く

(オーストラリア、ニュージーランド新産種)

Chrysothrix granulosa G. Thor
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【よく似た種との区別】
Chrysothrix candelaris(コガネゴケ)
オーストラリアに分布する
地衣体が表在性
地衣体が痂状
地衣体がC陰性
地衣成分としてカリシンを含む
本種と異なりほとんどの場合樹皮生ではなく岩上生
本種より地衣体の小粒のサイズが大きい
本種と異なり地衣成分としてジフラクタ酸を欠く

(その他掲載種)

Chrysothrix xanthina (Vain.) Kalb
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【よく似た種との区別】
Chrysothrix occidentalis
オーストラリアに分布する
地衣体が表在性
地衣体が痂状
地衣体の小粒のサイズが類似している
地衣体がC陰性
本種と異なり地衣成分としてカリシンを含む
本種と異なり主要な地衣成分としてピナストル酸を欠く
Chrysothrix tchupalensis
オーストラリアに分布する
地衣体が表在性
地衣体が痂状
地衣体がC陰性
地衣成分としてカリシンを欠く
本種と異なり地衣体が固着するのではなく緩く固着する
本種より地衣体の小粒のサイズが大きい
本種と異なり地衣体が層をなさないのではなく弱く~顕著に層をなす
本種と異なり地衣成分としてレプラピニン酸を含む
本種と異なり地衣成分としてピナストル酸を含み、ブルピン酸も含むことがあるという特徴を欠く
Chrysothrix sulphurella
地衣体が表在性
地衣体が明るい黄色
地衣体の小粒が比較的微細
地衣体が痂状
本種と異なり岩上にも普通に生じるのではなく常に樹皮生
本種より地衣体の小粒が微細
本種と異なり地衣体が初めから粉芽状ではなく成熟時のみ粉芽状
本種と異なり地衣体がC陰性ではなくC+橙色
本種と異なり地衣成分としてキサントレピノンAを含む
Chrysothrix candelaris(コガネゴケ)
オーストラリアに分布する
地衣体が表在性
地衣体が痂状
地衣体がC陰性
本種と異なり地衣成分としてカリシンを含む
本種と異なり地衣成分としてピナストル酸を欠く

(その他掲載種)

Chrysothrix candelaris (L.) J.R. Laundon
コガネゴケ
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【よく似た種との区別】
Chrysothrix xanthina
オーストラリアに分布する
地衣体が表在性
地衣体が痂状
地衣体がC陰性
本種と異なり地衣成分としてピナストル酸を含む
本種と異なり地衣成分としてカリシンを欠く
Chrysothrix granulosa
オーストラリアに分布する
地衣体が表在性
地衣体が痂状
地衣体がC陰性
地衣成分としてカリシンを含む
本種と異なり岩上生ではなくほとんどの場合樹皮生
本種より地衣体の小粒のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてジフラクタ酸を含む
Chrysothrix occidentalis
オーストラリアに分布する
地衣体が表在性
地衣体が痂状
地衣体がC陰性
地衣成分としてカリシンおよびレプラピニン酸を含む
本種より地衣体の小粒のサイズが小さい

(その他掲載種)

Chrysothrix chlorina (Ach.) J.R. Laundon
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(その他掲載種)

Chrysothrix flavovirens Tønsberg
コガネワタゴケ
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(その他掲載種)

Chrysothrix pavonii (Dufour ex Fr.) J.R. Laundon
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