2021年1月15日 (仮訳)パキスタン産Parasola属菌と2新種の記載 Hussain, S. et al., 2018. The genus Parasola in Pakistan with the description of two new species. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/articles.php?id=21430 [Accessed January 15, 2021] 【R3-08053】2021/1/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタン、カイバル・パクトゥンクワ州からParasola glabraおよびP. pseudolacteaの2新種を記載した。 前者は傘の中央部が帯赤橙色で他が淡灰色~灰色、担子胞子が広卵状~長楕円形でスクレロシスチジアを欠くことなどで特徴づけられた。 後者はコナラ属の森林に生じ、傘が黄褐色~鈍褐色、担子胞子がほとんどの場合丸い三角形~心形であることなどで特徴づけられた。 Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa Province, Malakand, Qaldara (新種) Parasola glabra Hussain, Afshan, Ahmad & Khalid 語源…無毛の(傘表面の性状から) 【よく似た種との区別】 Parasola plicatilis(ヒメヒガサヒトヨタケ) 傘の色が類似している 柄のサイズの範囲が重なる 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子の発芽孔が偏心生 ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなくスウェーデン、ハンガリーなどに分布する 本種より傘の直径が大きい 本種と異なり傘が淡灰色~灰色ではなく黄褐色~鈍い帯桃褐色 本種と異なり襞に偽襟帯を有する 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が正面視で広卵状~楕円形で菱形のものもあり、側面視で楕円形なのではなく正面視でほとんどの場合レモン形~類六角形で稀に卵状であり、側面視で類扁桃形~楕円形 本種より担子胞子の発芽孔の直径が大きい ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parasola megasperma 傘の色が類似している 担子胞子のサイズが類似している ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなくスウェーデンなどに分布する 本種より傘の直径が大きい 本種と異なり傘が淡灰色~灰色ではなく赤褐色~栗褐色または黄褐色 本種と異なり襞に偽襟帯を有する 本種より柄が長い 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が正面視で広卵状~楕円形で菱形のものもあり、側面視で楕円形なのではなく正面視で楕円形~広楕円形で稀に卵状、側面視で類扁桃形~楕円形 本種と異なり担子胞子の発芽孔が偏心生ではなく僅かに偏心生 本種より担子胞子の発芽孔の直径が大きい ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parasola hercules 担子胞子の発芽孔が偏心生 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなくオランダなどに分布する 本種より傘の直径が小さい 本種と異なり傘が淡灰色~灰色ではなく橙褐色~赤褐色 本種より柄が長い 本種より柄の幅が狭い 本種より担子胞子の幅が広い 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子が正面視で広卵状~楕円形で菱形のものもあり、側面視で楕円形なのではなく正面視で丸い三角形~四角形で稀に類球形~卵状、側面視で類扁桃形~楕円形 本種より担子胞子の発芽孔の直径が大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parasola kuehneri 担子胞子の発芽孔が偏心生 担子胞子の発芽孔の直径が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなくオランダなどに分布する 本種より傘の直径が大きい 本種と異なり傘が淡灰色~灰色ではなく暗い淡帯灰褐色 本種より柄が長い 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子が正面視で広卵状~楕円形で菱形のものもあり、側面視で楕円形なのではなく正面視で卵状~丸い三角形、菱形~僧帽形で側面視が扁桃形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parasola lilatincta パキスタンに分布する 担子胞子の発芽孔が偏心生 ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁 本種より傘の直径が大きい 本種と異なり傘が淡灰色~灰色ではなく暗い帯赤褐色 本種と異なり傘表面が扇畳状でない 本種より柄が長い 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子が正面視で広卵状~楕円形で菱形のものもあり、側面視で楕円形なのではなく正面視で丸い三角形~四角形で側面視が楕円形~扁桃形 本種より担子胞子の発芽孔の直径が大きい ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parasola schroeteri 傘の直径の範囲が重なる 担子胞子の発芽孔が偏心生 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなくオランダなどに分布する 本種と異なり傘が淡灰色~灰色ではなく黄褐色~帯灰赤褐色 本種より柄の幅が狭い 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子が正面視で広卵状~楕円形で菱形のものもあり、側面視で楕円形なのではなく正面視で丸い三角形~類球形、側面視で卵状~扁桃形 本種より担子胞子の発芽孔の直径が大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parasola subprona 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり担子胞子の発芽孔が偏心生ではなく中心生 Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa Province, Shangla (新種) Parasola pseudolactea Sadiqullah, Hussain & Khalid 語源…偽のParasola lactea 【よく似た種との区別】 Parasola lactea 傘の直径の範囲が重なる 担子胞子の発芽孔が偏心生 ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなくドイツ、ハンガリーなどに分布する 本種と異なり傘が黄褐色~鈍褐色で成熟時中程度に灰色になるのではなく黄褐色~鈍赤褐色 本種より柄のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子が正面視でほとんどの場合三角形~心形、稀に類球形~卵状であり、側面視で楕円形~長楕円形なのではなく正面視でほとんどの場合広卵状~類球形、稀に角形~丸い三角形、側面視で広楕円形~楕円形 本種より担子胞子の発芽孔の最大直径が大きい ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parasola megasperma 傘の色が類似している ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなくスウェーデンなどに分布する 本種より傘の直径が大きい 本種と異なり傘が黄褐色~鈍褐色で成熟時中程度に灰色になるのではなく赤褐色~栗褐色または黄褐色 本種より柄のサイズが大きい 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子の幅が狭い 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が正面視でほとんどの場合三角形~心形、稀に類球形~卵状であり、側面視で楕円形~長楕円形なのではなく正面視で楕円形~広楕円形、稀に卵状で、側面視で類扁桃形~楕円形 本種と異なり担子胞子の発芽孔が偏心生ではなく僅かに偏心生 本種より担子胞子の発芽孔の最大直径が大きい ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parasola plicatilis(ヒメヒガサヒトヨタケ) 傘の色が類似している 柄のサイズの範囲が重なる 担子胞子の発芽孔が偏心生 ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなくスウェーデン、ハンガリーなどに分布する 本種より傘の直径が大きい 本種と異なり傘が黄褐色~鈍褐色で成熟時中程度に灰色になるのではなく黄褐色~鈍い帯赤褐色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が正面視でほとんどの場合三角形~心形、稀に類球形~卵状であり、側面視で楕円形~長楕円形なのではなく正面視でほとんどの場合レモン形~類六角形で稀に卵状、側面視で類扁桃形~楕円形 本種より担子胞子の発芽孔の最大直径が大きい Parasola subprona 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子の発芽孔が偏心生ではなく中心生 ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Parasola auricoma (Pat.) Redhead, Vilgalys & Hopple オオカバイロヒトヨタケ (その他掲載種) Parasola lilatincta (Bender & Uljé) Redhead, Vilgalys & Hopple 【よく似た種との区別】 Parasola glabra パキスタンに分布する 担子胞子の発芽孔が偏心生 ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁 本種より傘の直径が小さい 本種と異なり傘が暗い帯赤褐色ではなく淡灰色~灰色 本種と異なり傘表面が扇畳状 本種より柄が短い 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が正面視で丸い三角形~四角形で側面視が楕円形~扁桃形なのではなく正面視で広卵状~楕円形で菱形のものもあり、側面視で楕円形 本種より担子胞子の発芽孔の直径が小さい ITS+nrLSUおよびITS+nrLSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される