(仮訳)ニュージーランド、キャンベル島産の本属2番目の種を含むXenolecia属地衣の研究
Fryday, AM. & Thüs, H. 2017. The genus Xenolecia (Lecideaceae s. lat., Lecanoromycetidae inc. sed.), including a second species in the genus from Campbell Island, New Zealand. The Lichenologist. Available at: http://www.herbarium.msu.edu/Reprints/Lichenologist/Xenolecia.pdf [Accessed October 1, 2017].
【R3-04443】2017/10/1投稿

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3行まとめ

ニュージーランドのキャンベル島で採集された地衣の一種を検討し、Xenolecia cataractarumとして新種記載した。
本種はX. spadicommaとは子器および子嚢胞子のサイズ、子実上層の色素、髄層のアミロイド性、地衣成分などが異なっていた。
また、X. spadicommaを原記載以来初めて報告し、子嚢胞子のサイズのプロット結果から今回採集された標本が別種である可能性を指摘した。
New Zealand, Campbell Island, south slope of Mt. Honey, above Southeast Harbour

(新種)

Xenolecia cataractarum Fryday
語源…滝の(生息環境から)
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【よく似た種との区別】
Xenolecia spadicomma
地衣体が淡い帯クリーム橙色
初生菌糸が黒色
子器が内在性
子器に明瞭な縁部を欠く
果殻が退化的
粉子器が豊富に生じる
子実下層が子実層に直接移行する垂直方向の菌糸からなる
子嚢がPorpidia
側糸の形状が細長い
側糸が分枝し吻合する
粉子が糸状
本種と異なりニュージーランドではなくチリおよびフォークランド諸島に分布する
本種より子器のサイズがずっと大きい
本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい
本種と異なり子実上層が帯オリーブ色ではなく褐色
本種と異なり髄層が非アミロイドではなくアミロイド
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を欠く
本種と異なり地衣成分としてコンフルエンチン酸を含む

(フォークランド諸島、ロス・ラゴス州新産種)

Xenolecia spadicomma (Nyl.) Hertel
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【よく似た種との区別】
Xenolecia cataractarum
地衣体が淡い帯クリーム橙色
初生菌糸が黒色
子器が内在性
子器に明瞭な縁部を欠く
果殻が退化的
粉子器が豊富に生じる
子実下層が子実層に直接移行する垂直方向の菌糸からなる
子嚢がPorpidia
側糸の形状が細長い
側糸が分枝し吻合する
粉子が糸状
本種と異なりチリおよびフォークランド諸島ではなくニュージーランドに分布する
本種より子器のサイズがずっと小さい
本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なり子実上層が褐色ではなく帯オリーブ色
本種と異なり髄層がアミロイドではなく非アミロイド
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を有する
本種と異なり地衣成分としてコンフルエンチン酸を欠く