(仮訳)Pennisetum purpureumに生じた新種Neoroussoella alishanenseのホロモルフ
Karunarathna, A. et al., 2019. The holomorph of Neoroussoella alishanense sp. nov. (Roussoellaceae, Pleosporales) on Pennisetum purpureum (Poaceae). Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.406.4.1 [Accessed January 30, 2020] 【R3-07001】2020/1/30投稿

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3行まとめ

台湾およびタイにおいてそれぞれPennisetum purpureum、タケに生じた菌を検討し、Neoroussoella alishanenseとして新種記載した。
本種は腐生菌であり、天然基質上に有性世代と無性世代の両方が見出された。
本種はN. bambusaeに形態的に類似していたが、子嚢果がより大型で、子嚢胞子が粘液質の鞘に包まれない点などが異なっていた。
台湾嘉義県竹崎郷光華村

(新種)

Neoroussoella alishanense A. Karunarathna, C.H. Kuo, Phookamsak & K.D. Hyde
語源…阿里山産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Neoroussoella bambusae
同じタケ類を宿主とする
子嚢のサイズの範囲が重なる
子嚢に短い柄を有する
子嚢に二重壁を有する
子嚢頂部が丸い
子嚢頂部に眼房構造を有する
子嚢が8胞子性
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子が淡褐色~褐色または帯黄褐色
子嚢胞子が楕円形~紡錘形で隔壁部分が狭窄する
子嚢胞子が粗面で縦方向の畝を有する
子嚢胞子の細胞数が2
分生子果が散生または集まりをなす
分生子果に孔口を有する
分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる
分生子形成細胞が内生出芽型
分生子形成細胞が無色
分生子形成細胞表面が平滑
分生子形成細胞が薄壁
分生子形成細胞に隔壁を欠く
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子が無色
分生子が楕円形~長楕円形
分生子表面が平滑
分生子に隔壁を欠く
分生子に2つの油滴を含む
nrLSU+ITS+nrSSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より子嚢果の丈が低い
本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形~円筒形ではなく円筒形
本種と異なり子嚢胞子がゼラチン質の鞘に包まれる
本種と異なり天然基質におけるアナモルフが知られていない
本種と異なり分生子果が埋生~破出性ではなく埋生~破出性または表在性
本種より分生子果のサイズが大きい
本種と異なり分生子果が半球形~類円錐形ではなく球形~類球形または不規則形
本種と異なり分生子果の小房が単一ではなく単一から複数
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形、円筒状棍棒形またはアンプル形ではなくアンプル形、瓶形、円筒形または円筒状棍棒形
nrLSU+ITS+nrSSU+TEF1-α+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される