2021年4月1日 (仮訳)中国貴州省産の新種、Austropleospora ochraceaの系統分類 Dissanayake, LS. et al., 2021. The taxonomy and phylogeny of Austropleospora ochracea sp. nov. (Didymosphaeriaceae) from Guizhou, China. Phytotaxa. Available at: https://www.mapress.com/j/pt/article/viewFile/phytotaxa.491.3.2/43244 [Accessed April 1, 2021] 【R3-08282】2021/4/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国貴州省において未同定の落葉樹の枯枝に生じた菌をAustropleospora ochraceaとして新種記載した。 本種は子嚢果が球形~類球形で単室、子嚢胞子が比較的幅狭く、殻壁が多角菌糸組織~矩形菌糸組織からなることなどで特徴づけられた。 本属で他に唯一有性世代が知られるA. osteospermiと形態形質を比較した。 中国貴州省貴陽市貴州大学 (新種) Austropleospora ochracea L.S. Dissan., J.C. Kang & K.D. Hyde 語源…黄褐色の(子嚢胞子の色から) 【よく似た種との区別】 Austropleospora osteospermi 有性世代が知られている 子嚢果が宿主の表皮直下に埋生する 本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なり子嚢果が単生または群生、散生するのではなく散生する 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢果が球形~類球形ではなく類球形または僅かに扁平 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく6-8胞子性 本種より子嚢の幅が広い 本種と異なり子嚢が円筒形ではなく円筒状棍棒形 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が初め無色、のちに成熟すると帯黄褐色なのではなく帯黄褐色 本種と異なり子嚢胞子が楕円形で両端が円錐形で狭く丸いのではなく楕円形で頂部が丸いか僅かに先細りになる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が横3、縦0-1ではなく横3、縦0-2 本種と異なり殻壁が褐色~暗褐色ではなく暗い帯赤褐色 本種と異なり殻壁が多角菌糸組織~矩形菌糸組織ではなく多角形~不規則形で縁部が丸い細胞からなる 本種より殻壁細胞の直径が小さい Karstenula rhodostoma 子嚢果が埋生する 子嚢果が球形~類球形 子嚢が8胞子性 子嚢が円筒形 子嚢胞子が楕円形~円筒形 子嚢胞子の隔壁数が横3、縦0-1 nrSSU+nrLSU+tef1+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果が僅かに隆起するという特徴を欠く 本種より子嚢が長い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい nrSSU+nrLSU+tef1+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される