(仮訳)韓国新産種、Thelotrema subtileおよびVerrucaria muralis
Joshi, Y. et al., 2009. Thelotrema subtile and Verrucaria muralis New to Korea. Mycobiology. Available at: http://synapse.koreamed.org/search.php?where=aview&id=10.4489/MYCO.2009.37.4.302&code=0184MB&vmode=FULL [Accessed December 23, 2016].
【R3-03595】2016/12/24投稿

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3行まとめ

韓国新産種として江原道からThelotrema subtileおよびVerrucaria muralisの2種を報告した。
前者はカエデ属植物の樹皮に生じ、地衣体が類白色で薄く、子嚢胞子が長楕円状紡錘形で横隔壁を有し、二次代謝産物を欠くことなどで特徴づけられた。
後者は岩上生で地衣体がオリーブ色、被子器が中型で部分的に埋生することなどで特徴づけられた。

(韓国新産種)

Thelotrema subtile Tuck.
キンチャクゴケ
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【よく似た種との区別】
Thelotrema pseudosubtile
オーストラリアに分布する
形態的に類似している(しばしば混同される)
本種と異なりアフリカ、北米、南米、オーストラリア、ニュージーランド、太平洋地域、インド、日本、ジャワ、フィリピン、韓国に分布するのではなくオーストラリアに分布が限られる
本種と異なり子嚢胞子が成熟すると褐色を帯びるのではなく無色のままである
Thelotrema diplotrema
形態的に類似している(しばしば混同される)
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種より子嚢胞子側面の壁が厚い
Thelotrema euphorbiae
形態的に類似している(しばしば混同される)
本種と異なり子嚢胞子が薄壁
本種と異なり子嚢胞子がI陽性ではなくI陰性
本種と異なり地衣成分を有する(スチクチン酸またはヒポスチクチン酸)

(韓国新産種)

Verrucaria muralis Ach.
ミヤギウシオイボゴケ
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【よく似た種との区別】
Verrucaria glaucina
韓国に分布する
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が楕円形ではなく狭楕円形
Verrucaria calkinsiana
本種と異なり韓国における分布が知られていない
本種より被子器のサイズが小さい
本種より果殻が暗色
本種より被子器外壁が深部にまで到達する
Verrucaria nigrescens
本種と異なり韓国における分布が知られていない
本種より地衣体が厚い
本種と異なり地衣体に黒色の基底層を伴う