(仮訳)新種Thermomucor abortosporangium
Sri, AS., Subrahmanyam, A. & Raju, VS., 2012. Thermomucor abortosporangium sp. nov. (Fungi: Mucorales). Taiwania. Available at: http://tai2.ntu.edu.tw/taiwania/pdf/tai.2012.57.1.67.pdf [Accessed September 21, 2014].
【R3-01119】2014/09/21投稿

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3行まとめ

インド、ウッタル・プラデーシュ州で腐朽葉から分離された菌を検討し、Thermomucor abortosporangiumとして新種記載した。
本種はThermomucor属基準種のT. indicae-seudaticaeとは形態的に区別され、不稔の胞子嚢を形成することなどで特徴づけられた。
本種は50°Cで良好に生育し、接合胞子は低温(37°C)で形成されたものの、50°Cなどそれを超える温度では形成されなかった。
India, Meerut, Meerut Institute of Engineering & Technology campus

(新種)

Thermomucor abortosporangium A. Swathi Sri & A. Subrahm.
語源…不稔の胞子嚢の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Thermomucor indicae-seudaticae
インドに分布する
基本的な形質が類似している
稔性のある多胞子性胞子嚢を形成する
柱軸を有する
アポフィシスを有する
接合胞子が赤褐色
接合胞子がほぼ平滑
接合胞子の支持柄が同大
最適生長温度が類似している
本種と異なり胞子嚢柄が輪生するという特徴を欠く
本種より胞子嚢のサイズが大きい
本種と異なり胞子嚢が無色~淡い黄金色ではなく褐色
本種と異なり胞子嚢の壁が成熟すると溶解するのではなく裂開する
本種より柱軸のサイズが大きい
本種と異なり柱軸が球形・皿形・漏斗形・円錐形・半球形・不規則形ではなく半球形
本種と胞子嚢胞子のサイズが異なる
本種と異なり胞子嚢胞子が集まると淡い黄金色ではなく淡褐色
本種と異なり胞子嚢胞子が球形・卵形・不規則形ではなく半球形
本種と異なり”abortosporangium(不稔の胞子嚢)”を形成しない
本種より接合胞子のサイズが大きい
本種と異なり37°Cを超える高温でも接合胞子を形成する