(仮訳)Inocybe属の平滑な胞子を有する3新種、2種の新規エピタイプ、および以前のエピタイプ指定についての最新情報
Bandini, D. et al. 2023. Three new smooth-spored species of Inocybe, two new epitypes, and updates on earlier epitypifications. Integrative Systematics. Available at: https://bioone.org/journals/integrative-systematics-stuttgart-contributions-to-natural-history/volume-6/issue-2/2023.787646/Three-new-smooth-spored-species-of-Inocybe-two-new-epitypes/10.18476/2023.787646.full [Accessed January 4, 2024] 【R3-11307】2024/1/4投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

Inocybe boniiI. carolina、およびI. centesimaの3新種を記載した。
また、I. albomarginataI. rufuloidesのエピタイプ標本を指定した。
I. reductaI. albomarginataのシノニムとしたほか、これまで欠けていたタイプ指定を補完した。
Germany, Baden-Württemberg, Alb-Donau-Kreis, Merklingen, Widderstall

(新種)

Inocybe bonii Bandini, Valade & U. Eberh.
語源…菌学者のMarcel Bon氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Inocybe albomarginata(ヒカゲアセタケ)
形態的に類似している(混同のおそれがある)
担子胞子が小型である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面がより平滑なのではなく微細な内在する繊維状~小亀裂状
本種と異なり襞が永く類白色である
本種と異なり襞が平坦である
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり被膜表皮を有するのではなく欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe amblyospora
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より通常高標高の山地に生息する
本種と異なり傘がしばしば赤色を帯びる褐色なのではなく通常より暗色である
本種と異なり傘表面が平滑~亀裂状ではなく老成時あまり亀裂を生じない
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子が長楕円形でしばしば(類)円筒形であり頂部が(やや)鈍頭
本種と異なり担子胞子表面が平滑でない
本種より子実層シスチジアの平均サイズが大きい
本種と異なり子実層シスチジアがほとんどの場合(類)小嚢形で長い頸部を有する
本種より柄シスチジアが短い
本種と異なり柄シスチジアがほとんどの場合狭小嚢形または類円筒形で長い波打つ頸部を有するのではなく広(類)紡錘形~(類)小嚢形
本種と異なり被膜表皮が退化的である
本種と異なり被膜表皮がごく脆い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe brijunica
ヨーロッパに分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地中海性の環境に生息する
本種と異なり傘がしばしば赤色を帯びる褐色なのではなく暗褐色で赤みを帯びない
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe comis
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面が平滑~亀裂状ではなく微細な綿毛状~微細なあるいは顕著な羊毛状
本種と異なり柄表面の全長にわたって粉状なのではなく頂部付近のみが粉状である
本種と異なり担子胞子に明瞭な胞子盤を有する
本種と異なり柄シスチジア頂部がしばしば偽頭状
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe demetris
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種ほど傘が赤みを帯びることがない
本種より担子胞子の平均長が長い
本種と異なり子実層シスチジアが(類)紡錘形ではなく(類)小嚢形~(類)瓶形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe glabripes(コアセタケ)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘がしばしば赤色を帯びる褐色なのではなく赤色を帯びない
本種と異なり傘表面が平滑~亀裂状ではなく微細な亀裂状になる程度である
本種と異なり柄表面の全長にわたって粉状なのではなく頂部付近のみが粉状である
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe minimispora
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘がしばしば赤色を帯びる褐色なのではなく微かに赤色を帯びるのみである
本種と異なり柄表面の全長にわたって粉状なのではなく頂部付近のみが粉状である
本種と異なり被膜表皮が淡い帯灰色ではなく類白色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より柄シスチジアが短い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe heterosemen
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘中央部が帯赤色、縁部にかけて帯黄褐色である
本種より担子胞子の平均サイズが小さい
本種より子実層シスチジアが短い
本種と異なり子実層シスチジアが(類)紡錘形ではなくしばしば(類)棍棒形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe pseudoreducta(カブラトマヤタケ)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子胞子がほとんどの場合卵状またはリンゴの種状である
本種と異なり担子胞子表面が平滑という特徴を欠く
本種より子実層シスチジアの平均幅が広い
本種より子実層シスチジアの形状がふっくらしている
本種と異なり柄シスチジア頸部がほとんどの場合長く波打つという特徴を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe suecica
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり通常より肥沃で乾燥度の低い地形に生息する
本種と異なり傘がしばしば赤色を帯びる褐色なのではなく赤色を帯びることがなくしばしば中央部がより暗色である
本種より柄が老成すると淡色である
本種と異なり子実層シスチジアの膨大部から頸部にかけてしばしば明瞭な境界をあらわす
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe virgatula
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘がしばしば赤色を帯びる褐色なのではなく微かに赤色を帯びるのみである
本種と異なり柄表面の全長にわたって粉状なのではなく頂部付近のみが粉状である
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子に胞子盤を有する
本種より子実層シスチジアの平均長が長い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Spain, Comunidad de Madrid, Guadalix de la Sierra

(新種)

Inocybe carolina Bandini, Rodr.-Campo & U. Eberh.
語源…カール・フォン・リンネに献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Inocybe venerabilis
オーストリアに分布する
生息環境が同一である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり被膜表皮が帯灰色である
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より子実層シスチジアがしばしば短い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe aurantiobrunnea
スペインに分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり襞が橙黄色~橙色である
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種ほど被膜表皮が豊富でない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe costinitii
地中海地域に分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり子実層シスチジアがしばしば類円筒形である
本種より子実層シスチジアが厚壁
本種と異なり柄シスチジアの形状が通常細長い(類)紡錘形~(類)円筒形である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe rufobrunnea
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が脆い
本種ほど傘表面が平滑でない
本種より担子胞子がずっと長い
本種と異なり被膜表皮が帯灰色である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe tarda(コウキトマヤタケ)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が時にほぼ帯黒褐色である
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より柄シスチジアが長い
本種と異なり柄シスチジアがしばしばやや変形する
本種と異なり柄シスチジアの壁がしばしば波打つ
本種ほど被膜表皮が豊富でない
本種より被膜表皮が暗色である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe filiana
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より酸性土壌に生息することがある
本種より子実体のサイズが通常小さい
本種より子実体が脆い
本種ほど傘表面が老成すると平滑でない
本種より子実層シスチジアが短い
本種と異なり子実層シスチジアがふっくらしていない
本種ほど被膜表皮が豊富でない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe aerea
本種と異なりヤナギ属樹木の付近に生息する
本種より子実体が脆い
本種ほど傘表面が平滑でない
本種より担子胞子の幅が狭い
本種ほど被膜表皮が豊富でない
本種と異なり被膜表皮が早落性である
本種と異なり被膜表皮が帯灰色である
Inocybe furfurea(セイチササクレトマヤタケ)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より傘が通常淡色である
本種と異なり傘表面が老成すると”scabby”、亀裂状で中央部に裂け目を生じることもある
本種より担子胞子の平均長がずっと短い
本種ほど被膜表皮が豊富でない
本種と異なり被膜表皮が早落性である
本種と異なり被膜表皮が帯灰色である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe griseovelata
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より傘が通常淡色である
本種より担子胞子が長い
本種と異なり柄シスチジアが非常に長く幅狭い
本種より被膜表皮が帯灰色である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe grusiana
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子が長い
本種と異なり柄シスチジアが長く幅狭い
本種と異なり柄シスチジアが類円筒形である
本種と異なり被膜表皮が帯灰色である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Germany, Baden-Württemberg, Rhein-Neckar-Kreis, Sandhausen, near Nature Reserve Düne Pferdstrieb

(新種)

Inocybe centesima Bandini, G. Bandini & U. Eberh.
語源…100番目の(D. Bandiniと共著者によって100番目に記載された種であることから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Inocybe psammobrunnea
同所的に分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が中央部で淡い帯褐色、暗褐色で紫色を帯びるのではなく中央部で帯灰色、老成すると帯桃色~帯赤色になる
本種と異なり担子胞子がほとんどの場合ほぼ腎臓形なのではなく(類)扁桃形である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe tarda(コウキトマヤタケ)
同所的に分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり柄が老成すると様々に赤色を帯びる
本種と異なり担子胞子がほとんどの場合ほぼ腎臓形なのではなく(類)扁桃形
本種より子実層シスチジアの平均長が長い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe tjallingiorum
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が中央部で淡い帯褐色、暗褐色で紫色を帯びるのではなく中央部でより暗色であり紫色を帯びない
本種と異なり柄が赤褐色~褐色で老成するとより暗色になることもある
本種と異なり担子胞子がほとんどの場合ほぼ腎臓形なのではなく(類)楕円形~(類)扁桃形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe serotina
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり通常海岸に生息する
本種と異なり担子胞子がほとんどの場合ほぼ腎臓形なのではなく(類)扁桃形である
本種より被膜表皮のサイズが大きい
本種より被膜表皮が淡色である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe neorufula
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なり担子胞子がほとんどの場合ほぼ腎臓形という特徴を欠く
本種と異なり被膜表皮が淡い帯灰色ではなく類白色
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe rufuloides
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が中央部で淡い帯褐色、暗褐色で紫色を帯びるのではなく紫色を帯びない
本種と異なり傘表面が平滑~小亀裂状になる程度なのではなく本種ほど平滑でない
本種と異なり担子胞子がほとんどの場合ほぼ腎臓形なのではなく(類)扁桃形または最大でも楕円形である
本種より子実層シスチジアの平均長が短い
本種と異なり子実層シスチジアがほとんどの場合(類)紡錘形ではなくしばしば偽頭状である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe metrodii
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり内陸の砂丘ではなくより肥沃な土壌に生じる
本種と異なり傘が中央部で淡い帯褐色、暗褐色で紫色を帯びるのではなく中央部がより暗色で紫色を帯びない
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
本種と異なり担子胞子がほとんどの場合ほぼ腎臓形という特徴を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe phaeoleuca
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が中央部で淡い帯褐色、暗褐色で紫色を帯びるのではなく紫色を帯びない
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子がほとんどの場合ほぼ腎臓形なのではなく(類)扁桃形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe splendens(コウタクトマヤタケ)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり広葉樹と関係を持つ
本種より担子胞子が短い
本種と異なり担子胞子がほとんどの場合ほぼ腎臓形なのではなく舟形
本種より子実層シスチジアの平均長が長い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe pararubens
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり広葉樹と関係を持つ
本種と異なり傘が中央部で淡い帯褐色、暗褐色で紫色を帯びるのではなく中央部がより暗色で紫色を帯びない
本種と異なり担子胞子がほとんどの場合ほぼ腎臓形なのではなく(類)扁桃形~(類)舟形である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Netherlands, Drenthe, Assen

(その他掲載種)

Inocybe albomarginata Velen.
ヒカゲアセタケ
※本種のエピタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Inocybe amblyospora
形態的に類似している(誤同定されてきた)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり高標高の山地~亜高山帯、しばしばやや湿った地形に生息する
本種と異なり傘表面が微細な内在する繊維状~小亀裂状なのではなくより平滑
本種と異なり襞が平坦でない
本種より担子胞子が長い
本種と異なり被膜表皮を欠くのではなく有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe suecica
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面が微細な内在する繊維状~小亀裂状なのではなくより平滑
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり被膜表皮を欠くのではなく有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe pseudoreducta(カブラトマヤタケ)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面が微細な内在する繊維状~小亀裂状なのではなく中央部がより平滑
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子がしばしばリンゴの種のような形である
本種と異なり被膜表皮を欠くのではなく有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe bonii
形態的に類似している(混同のおそれがある)
担子胞子が小型である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面が微細な内在する繊維状~小亀裂状なのではなくより平滑
本種と異なり襞が永く類白色であるという特徴を欠く
本種と異なり襞が平坦でない
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり被膜表皮を欠くのではなく有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe demetris
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり針葉樹と関係を持つ
本種と異なり傘が帯赤褐色~赤褐色ではなくより淡色である
本種と異なり傘表面が微細な内在する繊維状~小亀裂状なのではなくより平滑
本種と異なり被膜表皮を欠くのではなく有する
本種より担子胞子の平均長が長い
本種より柄シスチジアがずっと長い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe metrodii
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表面が微細な内在する繊維状~小亀裂状なのではなくより平滑
本種と異なり襞が傷つくとしばしば部分的に黄変する
本種と異なり柄が傷つくとしばしば部分的に黄変する
本種より担子胞子のサイズがしばしば大きい
本種より担子胞子の平均サイズが大きい
本種と異なり被膜表皮を欠くのではなく有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe glabrescens
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種ほど子実体が一般的に丈夫でない
本種と異なり傘が帯赤褐色~赤褐色ではなく赤みを帯びない
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり被膜表皮を欠くのではなく有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe flavoalbida
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり混交亜熱帯雨林などに生息する
本種より傘が淡色
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe praecox
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり春に発生する
本種より子実体のサイズが大きい
本種より子実体が丈夫である
本種と異なり傘表面が部分的に圧着した小鱗片状である
本種と異なり子実層シスチジアが棍棒形~紡錘状便腹形である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Inocybe amblyospora Kühner
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Inocybe albomarginata(ヒカゲアセタケ)
形態的に類似している(誤同定されてきた)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり高標高の山地~亜高山帯、しばしばやや湿った地形に生息するという特徴を欠く
本種と異なり傘表面がより平滑なのではなく微細な内在する繊維状~小亀裂状
本種と異なり襞が平坦である
本種より担子胞子が短い
本種と異なり被膜表皮を有するのではなく欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe bonii
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より通常低標高の山地でない地域に生息する
本種と異なり傘が通常より暗色なのではなくしばしば赤色を帯びる褐色である
本種と異なり傘表面が老成時あまり亀裂を生じないのではなく平滑~亀裂状
本種より担子胞子が短い
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が長楕円形でしばしば(類)円筒形であり頂部が(やや)鈍頭という特徴を欠く
本種と異なり担子胞子表面が平滑である
本種より子実層シスチジアの平均サイズが小さい
本種と異なり子実層シスチジアがほとんどの場合(類)小嚢形で長い頸部を有するという特徴を欠く
本種より柄シスチジアが長い
本種と異なり柄シスチジアが広(類)紡錘形~(類)小嚢形ではなくほとんどの場合狭小嚢形または類円筒形で長い波打つ頸部を有する
本種と異なり被膜表皮が退化的という特徴を欠く
本種と異なり被膜表皮がごく脆いという特徴を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe suecica
本種と異なり針葉樹ではなく広葉樹と関係を持つ
本種より担子胞子の幅が広い
本種より子実層シスチジアの幅が広い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe brijunica
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地中海性の環境に生息する
本種と異なり柄表面が全長にわたって粉状なのではなく頂部付近のみが粉状で下半分には存在しない
本種より担子胞子がずっと短い
本種より子実層シスチジアがずっと短い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe demetris
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子の平均幅が広い
本種と異なり子実層シスチジアがほとんどの場合(類)小嚢形で長い頸部を有するという特徴を欠く
本種と異なり子実層シスチジアの壁がしばしば波打つ
本種より柄シスチジアがずっと長い
本種と異なり柄シスチジアが広(類)紡錘形~(類)小嚢形ではない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe pseudoreducta(カブラトマヤタケ)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より通常低標高域に分布する
本種と異なり傘表面が老成すると亀裂状になる
本種と異なり担子胞子がしばしばリンゴの種状で頂部が(類)円錐形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe praecox
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり春に発生する
本種より子実体のサイズが大きい
本種より傘が淡色
本種より担子胞子の平均幅が広い
本種と異なり子実層シスチジアがほとんどの場合(類)小嚢形で長い頸部を有するのではなく棍棒形~便腹状紡錘形である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Netherlands, Drenthe, Assen

(その他掲載種)

Inocybe rufuloides Bon
※本種のエピタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Inocybe centesima
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が紫色を帯びないのではなく中央部で淡い帯褐色、暗褐色で紫色を帯びる
本種と異なり傘表面が本種ほど平滑でないのではなく平滑~小亀裂状になる程度
本種と異なり担子胞子が(類)扁桃形または最大でも楕円形であるのではなくほとんどの場合ほぼ腎臓形
本種より子実層シスチジアの平均長が長い
本種と異なり子実層シスチジアがしばしば偽頭状ではなくほとんどの場合(類)紡錘形である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe carneicaulis
本種と異なり傘表面がほとんどの場合羊毛状なのではなくより平滑である
本種と異なり子実層シスチジアがしばしば偽頭状なのではなく通常そうではない
本種と異なりパラシスチジアが鎖生しない
本種と異なりパラシスチジアが僅かに厚壁という特徴を欠く
Inocybe coriacea
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが小さい
本種ほど子実体ががっしりとしていない
本種と異なり傘が褐色~暗褐色で赤色を帯びるのではなく通常より淡色である
本種より担子胞子の平均サイズが小さい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe deianae
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子の平均長が短い
本種と異なり被膜表皮が豊富なのではなく中央部に残存しない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe distantifolia
本種より傘のサイズが小さい
本種より担子胞子の平均長が短い
Inocybe laurina
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より子実層シスチジアが長い
本種と異なり被膜表皮が淡い帯灰色ではなく類白色
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe psammobrunnea
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe neorufula
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり被膜表皮が淡い帯灰色ではなく類白色
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe rufobrunnea
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe tarda(コウキトマヤタケ)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子の平均長が短い
本種ほど被膜表皮が豊富でない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe filiana
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体が脆い
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Inocybe geophylla (Bull.) P. Kumm.
シロトマヤタケ
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

(その他掲載種)

Inocybe griseovelata Kühner
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Inocybe carolina
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より傘が通常濃色である
本種より担子胞子が短い
本種と異なり柄シスチジアが非常に長く幅狭いという特徴を欠く
本種より被膜表皮が帯灰色でない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Inocybe hirtella Bres.
ササクレキヌハダトマヤタケ
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

(その他掲載種)

Inocybe tarda Kühner
コウキトマヤタケ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Inocybe carolina
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が時にほぼ帯黒褐色であるという特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より柄シスチジアが短い
本種と異なり柄シスチジアがしばしばやや変形するという特徴を欠く
本種と異なり柄シスチジアの壁がしばしば波打つという特徴を欠く
本種より被膜表皮が豊富である
本種より被膜表皮が明色である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe centesima
同所的に分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり柄が老成すると様々に赤色を帯びるという特徴を欠く
本種と異なり担子胞子が(類)扁桃形ではなくほとんどの場合ほぼ腎臓形
本種より子実層シスチジアの平均長が短い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe rufuloides
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子の平均長が長い
本種より被膜表皮が豊富である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Inocybe tigrina R. Heim
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum

(その他掲載種)

Inocybe transitoria (Britzelm.) Sacc.
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
mycobank_logoSpecies_Fungorum